石川雄一(教会史家) 現在のトルコ共和国の面積のほとんどは、小アジアとも呼ばれるアナトリア半島によって占められています。この地に遊牧民族であったトルコ人が本格的に住むようになったのは11世紀後半からであり、それまでの約1 Continue reading
カテゴリー: 特集
トルコ関連ドキュメンタリーから
石井祥裕(AMOR編集部) 今年がトルコ共和国建国100年にあたっているためか、『トルコ:建国一〇〇年の自画像』内藤正典著(岩波新書 2023年8月)、『トルコ史』永田雄三編(山川出版社 2023年8月)といった新刊があ Continue reading
トルコ映画
中村恵里香(ライター) さまざまな国が映画産業に力を入れていますが、トルコでは、文化政策の一環として、2004年に映画法を公布して、多くのすぐれた映画の制作に積極的な支援を行なっています。国からの強力な支援を得て、カンヌ Continue reading
トルコ料理:ヨーウルトゥル ウスパナクとムサカ
中村恵里香(ライター) トルコ料理といえばどんなものを思い出しますか? ギリシャ料理で有名なムサカという料理もトルコが発祥と考えられています。今回は、ヨーウルトゥル ウスパナクヨーグルトというほうれん草の前菜と、ナスを使 Continue reading
特集84 罪と赦し
神から突きつけられている 皆さんは「主の祈り」という祈りをご存じでしょうか。キリスト者のしるしともいえる、イエス・キリスト自身から弟子に教えられ、以来、教会において、またキリスト者によって絶えず祈られているものです。「天 Continue reading
『罪と罰』における二つの「罪」―相対的な罪と絶対的な罪―
清水真伍 カトリックのミサは神に罪を告白し赦しを乞うことから始まります。キリスト者にとって「罪」とは根源的な問題の一つでしょう。その点でドストエフスキーの『罪と罰』は私たちにとって示唆に富む小説です。 『罪と罰』は、嫌わ Continue reading
「赦し」ってなんだろな
匿名希望 ある日曜日――わたしが与ったミサでその日読まれた福音箇所はマタイによる福音18章21節から35節でした。ペトロがイエスに「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」と問う Continue reading
ノア・ゴードン著 『最後のユダヤ人』(木村光二訳、出版:未知谷、2021年)
町田雅昭 私は元来本を読むのは苦手です。映像の方が好きといっても映画をよく見るわけでもありません。好きなのは映像で見る世界、特に記録映像です。その私が本書には魅せられ、一気に読み終えました。(税込6,600円だったので、 Continue reading
現代人の救い ―罪とゆるし―〈その1〉
土屋 至(聖パウロ学園高校宗教担当講師、SIGNIS Japan 会長) 1.バチカン公会議前の洗礼と黙想 私は第二バチカン公会議が始まった1962年中学3年の時のクリスマスに栄光学園で洗礼を受けた。同時に洗礼を受けたも Continue reading
三浦綾子の描いた罪と赦し
中村恵里香(ライター) 『氷点』に描かれた原罪とは? キリスト教の作家が罪と赦しを描いたものの代表として誰もが口にするのが三浦綾子の『氷点』と『続 氷点』です。 さまざまな人の評論や紹介記事を読んでいると、三浦綾子氏は『 Continue reading