時をおき、歴史の中に見つめていく 関東大震災から100年という2023年は、遠藤周作という作家・文学者の生誕100年にあたります。AMORではすでにさまざまなところでこの人物とその作品について触れていますが、1923年3 Continue reading
投稿者: natsuki
幼い頃の遠藤周作との思い出
中村恵里香(ライター) 私が遠藤周作という人の名を初めて意識したのは、小学校3年生の11月でした。なぜ、くわしく覚えているのかというと、その日、わが家では一番下の弟がまさに生まれようとしている日だったからです。産気づいた Continue reading
遠藤周作とぼくの、魂の“深い河”
鵜飼清(評論家) ぼくが遠藤周作さんを特に意識し始めたのは、岳父の上総英郎(文芸評論家)に拠るところが大きい。上総本人から遠藤周作についての話を聞いたりしたことはあまりないのだが、遠藤作品の評論などを読むうちに遠藤周作に Continue reading
善人たち
晴佐久昌英(東京教区司祭) キャサリン「でも兄さんは自分の善意や理想主義が相手をどんなに重くし、どんなに傷つけるかを、考えたことがあるの。一度でも。ジェニーがその犠牲者よ。そして、ひょっとすると日本人も……。」 (遠藤周 Continue reading
忘れられない遠藤先生の最後の姿
関野美穂(日本近現代文学研究者) 「日本キリスト教芸術センター」は、遠藤周作先生が、遠山一行先生らと共に創設した、「キリスト教作家たちの勉強会」である。(詳しくは「遠藤周作氏と日本キリスト教芸術センター」を参照されたい。 Continue reading
対談の宝庫 『あけぼの』遠藤周作対談集が示すもの
AMOR編集部 遠藤周作というと、小説、歴史小説、聖書に関する著作などの業績が中心ですが、もう一つの大きな活躍の場が月刊『あけぼの』誌(聖パウロ女子修道会)上での対談集でした。往時、同誌そのものの象徴とも感じられた企画で Continue reading
アンビバレントな二律背反(上)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて
倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) 全能・永遠の天主、 われは御訓戒(おんいましめ)を破れる身にて 功も徳もなき者なれども、 限な Continue reading
アンビバレントな二律背反(下)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて
倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) *前回の記事はこちらです。 長崎カトリックの信仰的な魂の故郷 それでは、長崎的カ Continue reading
憩いの小箱(2)太陽と木の葉
Kato S Bumblebee(キリストの教会 有楽器) 木の枝が太陽に照らされて 燃えそう 主の光と熱と力は大きくて 慈しみに満ちてる
キリストの香りを放つ コリントの信徒への手紙 二 2章14節~17節
佐藤真理子 神に感謝します。神は、わたしたちをいつもキリストの勝利の行進に連ならせ、わたしたちを通じて至るところに、キリストを知るという知識の香りを漂わせてくださいます。救いの道をたどる者にとっても、滅びの道をたどる者に Continue reading