『モーツァルトは「アマデウス」ではない』

石井宏『モーツァルトは「アマデウス」ではない』、集英社新書、2020年、880円+税 石川雄一 (教会史家) 今回紹介する本のタイトル『モーツァルトは「アマデウス」ではない』とは、なかなか衝撃的ではありませんか。ピーター Continue reading


シチリアの歴史

石川雄一(教会史家) ブーツの形をしたイタリア半島の先にあるシチリア島は、世界遺産やレモンなどで有名でしょう。そんなシチリアは「イタリアの中でも特に独自の文化を有する地域」として、日本人観光客にも人気の旅行先となっていま Continue reading


シチリアの芸術

石川雄一(教会史家) こちらの記事で解説したように、様々な勢力に支配された過去を持つ地理的・文化的な交流点であるシチリア島は、独自の芸術を発展させてきました。上掲の記事は少し丁寧に政治史を扱ったため、ここでは趣を変えて、 Continue reading


ガザ学派

石川雄一(教会史家) 現在、ガザという地域は戦争やテロ、難民といった負のイメージと結びつけられて語られることが多いです。そんなガザですが、古代末期から中世初期にかけては、地中海における学問の中心地の一つとみなされていたの Continue reading


イスラエル史(パレスチナ史)

石川雄一(教会史家) 歴史上、パレスチナは様々な勢力の係争地となってきました。特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地イェルサレムは、様々な思惑が入り混じった複雑な歴史をたどってきました。今回は、そんなパレスチナの地 Continue reading


『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』

『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』重松伸司著、 集英社新書、2023年、1050円+税、本文208頁、   古代には自分たちの国がありながらも、大国の侵略を受けて離散(ディアスポラ)を強いられ、何度も Continue reading


『オスマン帝国英傑列伝 ――600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち』

『オスマン帝国英傑列伝 ――600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち』小笠原弘幸著、 幻冬舎新書、 1,056円(税込) 2020年、新書判 ・ 本文336頁、   トルコの歴史上、最も強力な勢力 Continue reading


『エルサレムの歴史と文化――3つの宗教の聖地をめぐる』

『エルサレムの歴史と文化――3つの宗教の聖地をめぐる』浅野和生:著、中公新書、2023年定価:1100円(税込み)   320ページ   エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地です。これらの宗教の信 Continue reading