今回の「酒は皆さんと共に」では、ダ・ヴィンチ、ラファエロと並んで「ルネサンス三大巨匠」と評されるミケランジェロの名を冠したワインを紹介します。フィレンツェの《ダヴィデ像》、ヴァティカンの《ピエタ》やシスティーナ礼拝堂天井 Continue reading
投稿者: 石川
『音楽教程』
ボエティウス『音楽教程』伊藤友計訳、講談社学術文庫、2023年、1,360円+税 教育の場で「リベラルアーツ」という言葉が叫ばれるようになり久しいですが、その本来の意味をご存じでしょうか。「自由な」という意味の「リベラル Continue reading
イングルヌック
石川雄一(教会史家) 前回の「酒は皆さんとともに」では「ゴッドファーザー」というカクテルを紹介しました。このカクテルの名前は映画『ゴッドファーザー』から取られていることを説明しましたが、今回はその映画の生みの親であるフラ Continue reading
『モーツァルトは「アマデウス」ではない』
石井宏『モーツァルトは「アマデウス」ではない』、集英社新書、2020年、880円+税 石川雄一 (教会史家) 今回紹介する本のタイトル『モーツァルトは「アマデウス」ではない』とは、なかなか衝撃的ではありませんか。ピーター Continue reading
ゴッドファーザー
石川雄一 (教会史家) 「ゴッドファーザー」と聞くと、ほとんどの人はフランシス・フォード・コッポラの名作映画を連想するのではないでしょうか。言わずもがな、シチリア系マフィアのコルレオーネ家を描く『ゴッドファーザー』三部作 Continue reading
『ハイドン』
池上健一郎『ハイドン』、音楽之友社、2023年、2300円+税 石川雄一 (教会史家) 音楽之友社から出版されている「作曲家◎人と作品」は、これまでバッハやモーツァルト、リスト、武満徹に至るまで古今東西の作曲家の生涯と作 Continue reading
フランツィスカーナー
石川雄一 (教会史家) 修道院とビールというと、以前紹介したこともある「シメイ」に代表されるようなベルギーのベネディクト会系のビールがすぐに思い浮かびます。ですが、ベルギー以外の国やベネディクト会系以外の修道会に起源を有 Continue reading
『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』
山内志郎『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』 ちくま新書、2023年、1150円+税 石川雄一 (教会史家) 『中世哲学入門』というタイトルを聞いて皆様はどのような本を思い浮かべるでしょうか。「中世における哲学の歴 Continue reading
オプティメーター
石川雄一 (教会史家) 復活祭の前の(日曜日を除く))40日間は四旬節と呼ばれます。復活祭は移動祭日、つまり毎年違う日に祝われるので、四旬節の時期も固定されていません。2024年は2月14日から3月30日までが四旬節とな Continue reading
『十字軍国家』
櫻井康人『十字軍国家』 筑摩書房、2023年、1900円+税 石川雄一 (教会史家) 巷にあふれている俗説とは異なり、十字軍とは「狂信的なキリスト教徒がイスラム教徒にしかけた宗教戦争」ではありませんでした。例えば、フラン Continue reading