特集96 私の街のパブリックアート


新しいアート体験のかたち

2020年からの3年ほど続いた外出自粛モードが昨年5月に一段落し、人々が街に繰り出す状況になってすでに1年半。芸術の秋、旅行の秋が再び謳歌されつつあるなか、美術館に限らずに、街中で、そして公共の建築物の中で、造形芸術作品がさまざまに設置され、それらの街や建物空間を彩っていることにあらためて気づかされます。身近な像では、サザエさん一家、ゲゲゲの鬼太郎、あしたのジョー、銀河鉄道999のメーテルなど漫画の人気キャラクターたちが由緒ある駅や街路に置かれ、親しまれている様子は、しばしば伝えられるものです。それらも広い意味でパブリックアートでしょう。

そこで、今回は、身近な地域にあるアート作品の様子やそこに含まれるメッセージ、自分との出会いの思い出など、新しいアート体験の一端を紹介してもらうことにしました。ちなみに、つい最近(2024年10月12日)放映されたテレビ東京の「新美の巨人たち」では、新潟県妻有地域(十日町市、津南町)で、2000年から3年に一度開催されている「大地の芸術祭」第9回(2024年7月13日~11月10日)のことが紹介されていました〔参照→大地の芸術祭〕。

ある街、ある里がアートの現場になるという現象と経験はさまざまに掘り起こすべき魅力が満載です。新たな芸術の潮流でもあり、展開の姿でもある、そうした「パブリックアート」、その言葉の意味するところ、そして人類史とともに実は古いともいえる、その歴史にも思いを広げつつ、わたしたちの関心の扉を開いていきたいと思います。

 

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