石川雄一(教会史家) 現在、ガザという地域は戦争やテロ、難民といった負のイメージと結びつけられて語られることが多いです。そんなガザですが、古代末期から中世初期にかけては、地中海における学問の中心地の一つとみなされていたの Continue reading
カテゴリー: 特集
イスラエル史(パレスチナ史)
石川雄一(教会史家) 歴史上、パレスチナは様々な勢力の係争地となってきました。特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地イェルサレムは、様々な思惑が入り混じった複雑な歴史をたどってきました。今回は、そんなパレスチナの地 Continue reading
天国にちがいない
中村恵里香(ライター) エリア・スレイマンという映画監督をご存じでしょうか。イスラエルのナザレ出身で、キリスト教徒のパレスチナ人の映画監督です。この監督は、現代のチャップリンと称される名匠といわれていますが、私は全く知り Continue reading
ドキュメンタリー・レポート~~ガザへの視角
石井祥裕(AMOR編集部) 2023年10月からのイスラエルとガザを実効支配するイスラム過激派組織ハマスとの武力抗争に関連して報道番組のほかに、とりわけNHKで関連ドキュメンタリー番組の再放送や新放送が相次いでいます。新 Continue reading
共感――置き忘れてきたもの
遠藤格 ※ 英語で読みたい方はこちらからどうぞ。 ※ 2024年2月21日追記:「置き忘れた共感」より改題し、一部内容を改訂しました。 1.はじめに 聖地で怒りと恐怖に焚きつけられる際繰り返される暴力と破壊 Continue reading
特集87 教皇フランシスコから教わること
その声を頼りに 2024年、大きな震災と痛ましい空港事故で明けたこの年の最初の特集のテーマとして、昨年末からわたしたちの心に立ち現れてきていたのは、教皇フランシスコです。2022年製作の映画『旅するローマ教皇』が昨秋、公 Continue reading
現代世界に向き合うカトリック教会の姿勢――教皇フランシスコによる教皇庁機構改革に示されるもの
石井祥裕(AMOR編集部) はじめに 2019年11月23-26日、教皇フランスシコの日本訪問は、一般のニュースでも大きく報じられました。この出来事の副産物の一つが日本のメディアでそれまで「ローマ法王」とか「ローマ法王庁 Continue reading
バチカンの優先課題:青年教育と国際開発
山田真人(NPO法人せいぼ理事長) 私は、2020年4月から2023年11月まで、バチカンの組織内の「信徒、家庭、いのちの部署」(現在の日本語訳公式名称「いのち・信徒・家庭省」)に属するInternational You Continue reading
『教皇フランシスコの「いのちの言葉」』を読んで
はるか(宗教科教員) 私は時々、なぜこの人はこんなにも愛を実践できるのだろう、と思うことがあります。例えば、マキシミリアノ・マリア・コルベ神父様(1894~1941年)は、アウシュビッツである男性の代わりに身代わりとなっ Continue reading
呼びかけに対する一人ひとりの応え方―教皇フランシスコ『喜びに喜べ』を手がかりに―(前編)
K.S. はじめに 『喜びに喜べ(原題:Gaudete et exsultate)』は、2018年3月に公布された、教皇フランシスコの使徒的勧告です。邦訳においては、「現代世界における聖性」という副題がつけられています。 Continue reading