「隣人としてのアジア」は平和のために行動する――2023年SIGNIS ASIA大会(タイ・バンコク)参加後記

倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、南山宗教文化研究所非常勤研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー、 明治学院大学キリスト教研究所協力研究員) たしかにアジアの人々の日本を見る目は厳しい。 しかし Continue reading


アンビバレントな二律背反(上)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて

倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) 全能・永遠の天主、 われは御訓戒(おんいましめ)を破れる身にて 功も徳もなき者なれども、 限な Continue reading


アンビバレントな二律背反(下)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて

倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) *前回の記事はこちらです。   長崎カトリックの信仰的な魂の故郷 それでは、長崎的カ Continue reading


50年後の琉球弧――沖縄復帰半世紀によせて

倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) 本年2022年5月15日は、沖縄が本土復帰から数えて50年の日であった。今年も沖縄に行くことは Continue reading


キリスト教を通しての「民間外交」(エキュメニカル運動)――2020年SIGNIS ASIA大会(ウェビナー)から考えること

倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、南山宗教文化研究所非常勤研究員) ウェビナーで開催された初のシグニスアジア大会 人類共通の関心事であり、乗り越えなければならない「危機」である新型コロナウイルス感染症(Covid-1 Continue reading


AMOR突入5年目への抱負――企画協力第二世代のメンバーからのメッセージ

祝AMOR5周年!――これからも堅苦しくないキリスト教を伝える道具に ウェブマガジンAMOR5周年(木祝)おめでとうございます。継続されてこられた皆様の並々ならぬご尽力に敬意を表します。振り返ってみますと、2017年の夏 Continue reading


コンスタンティノープルのニコラウス・クザーヌス枢機卿――イスラームと対話した「暗黒中世」の教会政治家

倉田夏樹 彼は革新を欲したが、しかしやがて来たような、 全西洋の教会の統一を永久に打ち毀すような 改革を欲したのではなかった ――ヤスパース『ニコラウス・クザーヌス』 中世の時代区分について 「中世」(Moyen Age Continue reading