遠藤周作とぼくの、魂の“深い河”

鵜飼清(評論家) ぼくが遠藤周作さんを特に意識し始めたのは、岳父の上総英郎(文芸評論家)に拠るところが大きい。上総本人から遠藤周作についての話を聞いたりしたことはあまりないのだが、遠藤作品の評論などを読むうちに遠藤周作に Continue reading


忘れられない遠藤先生の最後の姿

関野美穂(日本近現代文学研究者) 「日本キリスト教芸術センター」は、遠藤周作先生が、遠山一行先生らと共に創設した、「キリスト教作家たちの勉強会」である。(詳しくは「遠藤周作氏と日本キリスト教芸術センター」を参照されたい。 Continue reading


対談の宝庫 『あけぼの』遠藤周作対談集が示すもの

AMOR編集部 遠藤周作というと、小説、歴史小説、聖書に関する著作などの業績が中心ですが、もう一つの大きな活躍の場が月刊『あけぼの』誌(聖パウロ女子修道会)上での対談集でした。往時、同誌そのものの象徴とも感じられた企画で Continue reading


アンビバレントな二律背反(上)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて

倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) 全能・永遠の天主、 われは御訓戒(おんいましめ)を破れる身にて 功も徳もなき者なれども、 限な Continue reading


アンビバレントな二律背反(下)――遠藤周作と長崎的カトリックの相性の悪さについて

倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員、立教大学日本学研究所研究員、 同志社大学一神教学際研究センター・リサーチフェロー) *前回の記事はこちらです。   長崎カトリックの信仰的な魂の故郷 それでは、長崎的カ Continue reading