土屋 至(聖パウロ学園高校宗教担当講師、SIGNIS Japan 会長) ※前回の記事はこちらです。 3.罪意識からの解放と新しい倫理 第二バチカン公会議前の罪意識にとらわれていた私を解放してくれた最初の体 Continue reading
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特集84 罪と赦し
神から突きつけられている 皆さんは「主の祈り」という祈りをご存じでしょうか。キリスト者のしるしともいえる、イエス・キリスト自身から弟子に教えられ、以来、教会において、またキリスト者によって絶えず祈られているものです。「天 Continue reading
『罪と罰』における二つの「罪」―相対的な罪と絶対的な罪―
清水真伍 カトリックのミサは神に罪を告白し赦しを乞うことから始まります。キリスト者にとって「罪」とは根源的な問題の一つでしょう。その点でドストエフスキーの『罪と罰』は私たちにとって示唆に富む小説です。 『罪と罰』は、嫌わ Continue reading
「赦し」ってなんだろな
匿名希望 ある日曜日――わたしが与ったミサでその日読まれた福音箇所はマタイによる福音18章21節から35節でした。ペトロがイエスに「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」と問う Continue reading
ノア・ゴードン著 『最後のユダヤ人』(木村光二訳、出版:未知谷、2021年)
町田雅昭 私は元来本を読むのは苦手です。映像の方が好きといっても映画をよく見るわけでもありません。好きなのは映像で見る世界、特に記録映像です。その私が本書には魅せられ、一気に読み終えました。(税込6,600円だったので、 Continue reading
現代人の救い ―罪とゆるし―〈その1〉
土屋 至(聖パウロ学園高校宗教担当講師、SIGNIS Japan 会長) 1.バチカン公会議前の洗礼と黙想 私は第二バチカン公会議が始まった1962年中学3年の時のクリスマスに栄光学園で洗礼を受けた。同時に洗礼を受けたも Continue reading
三浦綾子の描いた罪と赦し
中村恵里香(ライター) 『氷点』に描かれた原罪とは? キリスト教の作家が罪と赦しを描いたものの代表として誰もが口にするのが三浦綾子の『氷点』と『続 氷点』です。 さまざまな人の評論や紹介記事を読んでいると、三浦綾子氏は『 Continue reading
「罪とゆるし」について―小説『塩狩峠』を手がかりに―
K.S. はじめに 「罪とゆるし」というテーマから、私が小学生の時に読んだ小説『塩狩峠』を思い出したので、今回題材として取り上げてみたいと思います。 ご存知の方も多いと思いますが、この小説は、1900年代初頭の北海道を舞 Continue reading