フランス・カトリシスムとは何か(4)教会に戻るフランスの若者たち

竹下節子(比較文化史家)   フランスにおけるカトリックの「復活」 2025年に成人洗礼を受けたフランス人の数は前年から45%増加した。この傾向は数年前から続いている。その理由はいろいろ考えられる。コロナ禍で閉 Continue reading


縄文時代のイキイキ生活 ⑮ 縄文人の「あの世」のムラ(前編)

森裕行(縄文小説家) 左前に着物を着てはダメとか、北枕はいけない、縦結びは良くない。……こうしたことは幼いころから習うが、高齢者になり親しい人の死を経験して、あらためてその意味をしみじみと胸に刻むことがある。左や右、上や Continue reading


はだしのゲンはまだ怒っている

『はだしのゲン』という漫画をご存じでしょうか。私がこの漫画の存在を知ったのは、単行本化された高校生の頃だと思います。衝撃的な作品でした。その『はだしのゲン』が怒っているというドキュメンタリーが公開されます。『はだしのゲン Continue reading


酒は皆さんとともに

シャルル・カン

1517年、マルティン・ルターが「95ヶ条の提題」を発表したことによって始まった宗教改革は、瞬く間にヨーロッパ中に広まり、平民から貴族に至るまで多くの支持者を獲得しました。大貴族と結びついた宗教改革思想の拡大は、当時の神 Continue reading


佐藤忠男、映画の旅

    鈴木浩(暮らしの映像社)  ひとりの映画評論家の人生を辿るドキュメンタリー映画がまるでミステリーのように面白い。はじめての体験である。映画評論家・佐藤忠男氏は映画好きの私が長年にわたって敬愛してきた映画評論家だ。 Continue reading


フランス・カトリシスムとは何か(3)フランス革命とカトリシスム

竹下節子(比較文化史家) フランス革命とカトリックのイメージと実態 「歴史の教科書」では、フランス革命で、それまで特権階級だった貴族と聖職者が民衆に放逐されたというのが「定説」になっている。王位を捨てて市民カペーとなった Continue reading


縄文時代のイキイキ生活⑭ 金山巨石群の暦と石棒

                              森裕行(縄文小説家) 縄文時代の科学技術は、三内丸山遺跡の巨大掘立柱建造物で凄いと思われた方も多いと思うが、建造物だけでなく、10000年前からとも言われる漆の Continue reading


てっぺんの向こうにあなたがいる

登山家の田部井淳子という人をご存じでしょうか。一時期ワイドショーなどに盛んに出ていましたが、女性初のエベレスト登頂を果たした人です。その田部井淳子さんをモデルに吉永小百合さんが主人公・多部純子として演じ話題になっている作 Continue reading