閑話休題(床山語録)その2


大手電気会社の代理店に勤める床山さん。
今日も元気に「よっ。 いい天気だねぇ」と会社に現れました。
床山さんは、わたしの直属の上司。
勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。
長年の人付き合いの経験からでしょうか。
その人間味溢れる情の厚い人柄はすごくお客さまに愛されています。
ただほんの少しおかしな点がありますが、みなさんお許しくださいね。

製鉄会社の構内を車で回りながら御用聞きをしていたら、「あれっ もうお昼かぁ」
「今日は何を食べようかぁ」うれしそうな床山さんとわたしは構外に出て定食屋に入りました。
日頃、「すい臓によくないのは脂質とタンパク質なんだぞ。 君も気を付けた方がいいよ。」
といつもの持論を展開する床山さん。
「今日の昼飯はどれがいいかなぁ」
持論を話ながら好きな豚丼を食べ、一息ついた床山さんは、かばんの中からペットボトルの水で持病の膵臓の薬を飲みました。
で…薬を飲んだはずの床山さんが「あれっ」と言って座っていた椅子の下をのぞきこみ何やら探し始めました。
「どうしたんですか? 何かおとしましたぁ?」とわたし。
「今、飲んだ薬がない」「えっ? 飲んだら薬は腹の中じゃないですかぁ」と
床山さんの言葉の意味が理解できない私のそばで今度はペットボトルの口から中を覗き込んでいる床山さんは、しばらくすると「あったぁ~」嬉しそうな声をあげました。
なんと薬はペットボトルの小さな口から中に飛び込んでいたのでした。
さすが床山さん。 やってくれる。
「こんな所に、どしたらはいるんじゃ」と笑うに笑えない私。
定期的にきっちりと時間通りに薬を飲んでいる床山さん。
こんなことじゃめげません。
ペットボトルの底に沈んだ薬を飲むため、その水をごくごく飲み始めまたのは
言うまでもありません。

ユニークな床山さんですが…いろいろ教えていただきました。
「お客さんから話を聞くとき、言葉だけを追っても理解できないよ。
本心はどこにあるか。 何を訴えているかを感じる心が大事だよ」

(あき:カトリック横浜教区信徒)

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