『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』

後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading


酒は皆さんとともに

ミケランジェロ

今回の「酒は皆さんと共に」では、ダ・ヴィンチ、ラファエロと並んで「ルネサンス三大巨匠」と評されるミケランジェロの名を冠したワインを紹介します。フィレンツェの《ダヴィデ像》、ヴァティカンの《ピエタ》やシスティーナ礼拝堂天井 Continue reading


縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか~ 19.種子島より愛をこめて

森 裕行(縄文小説家)   19.種子島より愛をこめて  命の危機に晒された子供のころの非日常的経験は、本人の人生への影響だけでなく、もっと普遍的な生命・愛の理解への扉となるように思う。詩人・岡村光章は狩野川台 Continue reading


酒は皆さんとともに

イングルヌック

石川雄一(教会史家) 前回の「酒は皆さんとともに」では「ゴッドファーザー」というカクテルを紹介しました。このカクテルの名前は映画『ゴッドファーザー』から取られていることを説明しましたが、今回はその映画の生みの親であるフラ Continue reading


風が吹くとき

オリンピックで盛り上がる中、8月は終戦記念日が近くなると、第2次世界大戦の特集がさまざまに組まれます。そんな今、37年前に公開されたアニメーション「風が吹くとき」の日本語吹き替え版が再上映されています。「オッペンハイマー Continue reading


縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか~18.縄文人にとっての故郷

森 裕行(縄文小説家) 私は多摩にもう30年以上住んでいる。人生の中で一番長く住んできた地域である。しかし、あなたの故郷(ふるさと)はどこですか? と聞かれると、物心ついて育った四ツ谷・坂町と答えるかもしれないが、7歳の Continue reading


大いなる不在

介護離職など、介護問題が大きな話題になっている中、親が認知症になるということは、介護する側の子どもたちに大きな負担になります。それは、経験しなければわからないほど、さまざまな問題が日々迫ってくる経験です。そして、次は自分 Continue reading