森 裕行(縄文小説家) 14.ヒスイから垣間見る魂への想い 6歳のころだったか、隣の祖父母の家で近所の友達と祖母で語り合っていたが、緑色が急に話題になった。祖母が緑のことをアオと言ったのだ。「みどりだよ!」学校でも Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
花咲くところに
伊藤 一子(レクレ-ション介護士、絵本セラピスト) 街角の小さな花壇に、色とりどりの花が咲いています。春の町は花の町です。終戦後の瓦礫の街を、花のあふれた街へとの希望を託して作られた歌、花の街(江間章子作詞 団伊玖磨作曲 Continue reading
『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』
山内志郎『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』 ちくま新書、2023年、1150円+税 石川雄一 (教会史家) 『中世哲学入門』というタイトルを聞いて皆様はどのような本を思い浮かべるでしょうか。「中世における哲学の歴 Continue reading
オプティメーター
石川雄一 (教会史家) 復活祭の前の(日曜日を除く))40日間は四旬節と呼ばれます。復活祭は移動祭日、つまり毎年違う日に祝われるので、四旬節の時期も固定されていません。2024年は2月14日から3月30日までが四旬節とな Continue reading
縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか~13.トイレの神様をめぐって
森 裕行(縄文小説家) 13.トイレの神様をめぐって 「トイレの神様」は植村花奈さんが紅白歌合戦で歌って人気を博したヒット曲である。トイレには綺麗な女神様がいて、毎日掃除をすると美人になれるという伝承をベースに、祖母の思 Continue reading
「あんぱんまん」に思う
伊藤 一子(レクレ-ション介護士、絵本セラピスト) 年初の能登半島地震で被災された方々の厳しい生活を思うと、心痛む毎日です。いち早く被災者にパンを届けた製パン会社が、SNSで「リアルアンパンマン」と呼ばれていました。アン Continue reading
『十字軍国家』
櫻井康人『十字軍国家』 筑摩書房、2023年、1900円+税 石川雄一 (教会史家) 巷にあふれている俗説とは異なり、十字軍とは「狂信的なキリスト教徒がイスラム教徒にしかけた宗教戦争」ではありませんでした。例えば、フラン Continue reading
落下の解剖学
夫婦とは、他人同士が結ばれ、生活することですから、生活する中でさまざまにぶつかり合うことも、すれ違うこともあります。そんな中で、お互いに折り合って生きていくものだということを改めて実感した作品に出会いました。それが今回ご Continue reading
マウント・ヘルモン
石川雄一(教会史家) イスラエルを舞台とした旧約聖書や新約聖書には、数えきれないほど頻繁にワインが登場します。例えば、エステルはぶどう酒が供される宴の場でハマンを糾弾(エス7・1-7)し、ユディトはホロフェルネスをぶどう Continue reading
聖週間に鳴り響く受難曲
松橋輝子(音楽学) 今回は、広い意味で聖歌に関連する受難曲の歴史を振り返りたいと思います。 受難の主日から復活の主日までの聖週間において、福音書の受難記事が重要な役割を持っています。その歴史は古く、4世紀の終わり頃に Continue reading