ベトナムのクリスマス


Nghiem Makishi

私は、2008年12月初旬に日本に来て、間もなく12年が経ちます。
初めて一人外国で生活をした当初は、不安なことが多くありました。
信仰生活を維持することは大事と考えて週末に自宅の周辺のカトリック教会を探してみましたが、土地勘がないためなかなか苦労しました。
そして、やっとベトナム語での御ミサのある教会に毎月通うことが出来た、その年のクリスマス。
御ミサに参加できたのは良かったのですが、何か故郷でのクリスマスの祝い方、迎え方が異なっているなあと思いました。
まず、ベトナムのクリスマス雰囲気と風景は、日本とかなり違いがあります。
ベトナムでは、大体1ヶ月前より聖堂内外に多くのイルミネーションが飾り付けられます。
地方、田舎では、村の入り口から教会までの道路にもきれいに飾りが付けられます。
それに加えて星と動物(鹿など)、サンタさんの模型、松の木も置かれてクリスマスの気分を盛り上げます。
教会だけではなく、街並みもクリスマスディスプレイが行われ、すっかり気分はクリスマスのモードになります。
イエス様は粗末な家畜小屋の飼い葉桶でお生まれになりましたが、その馬小屋の模型を再現するとき、日本ではかなり光の少なく、粗末な馬小屋にされています。
ベトナムでは日本と違って、馬小屋は聖堂内外に設置され、イルミネーションをいっぱい飾り付けて、大きく立派な馬小屋になっています。
ベトナムのクリスマスは光がいっぱいあると言えます。

私の田舎では、クリスマスは家族団らんの場であると同時に信仰に関係ないお客さんも招待して大パーティーを行います。
夜に皆が教会へ移動してイエス様降誕のお祝い歌と劇を見に行きます。
お祝いプログラムは2~3時間にかけて行われています。
聖体小児グループから年配であるヨセフ会とドミニコ会は頑張って練習してきた結果を皆に披露してくれます。
クリスマスの歌とともに、信仰生活の劇を行い、イエス様のご降誕が再現されます。
従ってクリスマスイブは、大変賑やかな夜になります。
宗教意識のない若者たちにとっては、クリスマスイブはイベントであり、デートのチャンスになります。
市内の教会だけでなく、私の田舎の教会の周辺でも渋滞になるため、夕方からは基本的に通行止めになります。
お祝いプログラムが終わったら、神父様より子供たちへクリスマスプレゼントを贈る場面もあります。
私の田舎の教会は、信徒合計4千人弱ですが、子供たちはそのうち3~4割を占めています。
私の子供のころ、降誕御ミサは殆ど24時に行われていましたが、近年もっと早くになり大体21時~22時の間に始まり、23時前後のことが多いです。

こんな雰囲気は絶対に日本では見られませんし、12年間日本に住んでいる私は、1回も味わったことがありません。
ただ、どちらが悪いかどちらかよいかと評価するつもりはありません。
またどれだけ心を準備して御ミサを捧げるかということについて、ここでは述べません。
日本の現代は、高齢化社会になってしまい、ベトナムの信徒者と違って日本の信徒者は殆ど御歳のある方が多いですので、イベントをやりたくても限界があるだろうと思います。
また日本は神道の影響が多く受けられ、日本人の性格はいつも静かに過ごしていると理解しています。
ベトナムは、あと10年、20年後に経済がもっと発展して、日本と同じく高齢化社会になってしまったら、きっと信仰生活もかわるだろうなあと思います。
神様から頂いている恵みをもってしっかり信仰生活を送っていきたいと思います。

 

☆ベトナムでのクリスマスの様子を紹介します!(写真提供:筆者)
※クリックで拡大します。


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