矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 映画は恐ろしい力を持っていて、傍観者のつもりでも、知らず知らず「この人は私だ」と錯覚してしまう。本作を観ると、チェン・リャンとリュウ・ウェイという二つの名前をもつ主人公は私自身ではないかと Continue reading
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引きこもりとスマホいじりの旅
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 旅には、何かを見聞して帰ってくる旅と、もう帰ってこない旅があるのではないだろうか。昨年から今年(2020~2021年)にかけては、外から見ればほとんど出かけず、「スマホをいじって」ばかりだっ Continue reading
恵みと賛美としての酒
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 酒の両義性 日常生活において、お酒は両義的なものです。大勢の人がお酒を飲むことを楽しみにしていますし、お酒を通じて友人を作っていますが、他方、アルコールを通じて仕事、家庭が破綻することもよく Continue reading
笑いの諸段階
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 哲学者アンリ・ベルクソンがいうように、笑いは笑う側の問題なのだから、何を面白いと思うか、どう笑うかによって、笑う人間の状態が様々に表れていると考えて良いだろう。笑いと宗教について少し読書する Continue reading
SIGNISでの学び――暴力、広告、宗教
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 私は2019年にSIGNISのプロジェクトの一つであるウェブマガジンAMORに参加し、それと同時にSIGNISから様々な学びの機会をいただくことになりました。多くの機会のうち重要な一つは、世 Continue reading
生存から永遠の生命へ――教皇フランシスコ来日から一年
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 昨秋、教皇フランシスコは「すべてのいのちを守るため」という標語を掲げて日本に来られたが、その直後に新型コロナウイルスの流行が発生し、多くの人の死が連日報じられることとなった。筆者もまた、埋葬 Continue reading
AMOR突入5年目への抱負――企画協力第二世代のメンバーからのメッセージ
祝AMOR5周年!――これからも堅苦しくないキリスト教を伝える道具に ウェブマガジンAMOR5周年(木祝)おめでとうございます。継続されてこられた皆様の並々ならぬご尽力に敬意を表します。振り返ってみますと、2017年の夏 Continue reading
身体と人間と神 峠三吉を読んで
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) ふいに「にんげんをかえせ」という言葉を思い出して、小学生の時に読まされた峠三吉(1917-1953)の『原爆詩集』を青空文庫で見つけて読み返した。読みながら、幼心に人間の身体が異常な仕方で破 Continue reading
他者を内側から知る(2)マルチン・デ・ポレス
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 前回、古代の修道院長ベネディクトの妹スコラスティカの伝説を話題にした。彼女は兄を説得するという外的方法に挫折した時に、神に祈るという内的な道に転換して、結果として望み通り彼を引きとめることが Continue reading
他者を内側から知る(1)八ヶ岳・三位一体ベネディクト修道院での経験
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 2007年、私が国際基督教大学(ICU)の学生であった頃、八ヶ岳にベネディクト会の男子修道院があった。ICUはプロテスタント諸派を中心とする様々なキリスト教徒の共同体であった。この環境は在学 Continue reading