倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 祈れかしわれら罪びとのため 今そして死するときに 祈れかしわれらのため 今そして死するときに ――T.S.エリオット「灰の水曜日」 (Ash- Wednesday)   Continue reading
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新ながさきキリシタン地理 5
キリシタン金鍔次兵衛の足跡を追って① ――武士出身の「神出鬼没」神父 金鍔谷編 倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、 南山宗教文化研究所非常勤研究員) 昨年2019年は、2018年に引き続き、 日本のカトリック関係者に Continue reading
ながさきの教皇フランシスコ―日本発「いのちと平和のための総力戦」へ
倉田夏樹 坂口安吾に『イノチガケ』という小説がある。戦中の1940年、安吾が最初に書いた歴史小説で、「ゼスス会のフランシスコ・ザビエル」と彼に憧れたヨワン・シローテ(シドッチ)を中心に扱った作品だ。慢性的な神経衰弱に苦し Continue reading
日本型キリスト教私塾の系譜――日本人にとってキリスト教とは何か
倉田夏樹 前近代の日本人にとっての教育と言えば、まず寺子屋を思い出すのではないだろうか。読み書き算盤の手習い、「江戸時代における日本人の識字率は他地域と比類なきほどに高かった」の類の言説は、実証を待たずして日本人に共有さ Continue reading
新ながさきキリシタン地理 4
「長崎・天草潜伏キリシタン世界遺産」の2018年を振り返る ――「世界遺産」から「日本遺産」への道 倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 本年2018年は、 日本のカトリック関係者にとっては、記憶に残 Continue reading
沖縄とキリスト教、沖縄のキリスト教(2)――なぜ日本人(ないちゃー)は沖縄に心を向けないか
(前回の記事はこちらです) 倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 沖縄の人びとの想いが集約されているのは島唄――土着の問題 沖縄の事柄は、内地の日本人にとっては特殊なことが多く把握するのが難しいので心が向きにくい事 Continue reading
沖縄とキリスト教、沖縄のキリスト教(1)――なぜ日本人(ないちゃー)は沖縄に心を向けないか
倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 本年2018年は、6・23の「沖縄慰霊の日」にあわせて沖縄を訪れた。今年は2月にも沖縄本島と八重山諸島を訪問していたので4か月ぶりの再訪となる。6・23は沖縄戦が終わった日で、 Continue reading
新ながさきキリシタン地理 3
「宗教改革500年式典」が長崎にもたらしたもの 倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 2017年11月23日(木)、カトリック浦上教会(長崎市)にて、 日本福音ルーテル教会・日本カトリック司教協議会共 Continue reading
新ながさきキリシタン地理 2
二つのキリシタン神社――枯松神社と淵神社・桑姫社 倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 日本には、そして世界にも勿論、 三つだけのキリシタン神社というものがあるらしい。 その中の二つが長崎市にある。 Continue reading
新ながさきキリシタン地理 1
「宗教改革500年共同記念礼拝」と浦上キリシタン資料館 倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 筆者は長崎から上京し20年になる。 帰省旅行として都合30回以上長崎を訪れたことになるが、 「何度行っても Continue reading