『聖母マリアのカンティーガ―中世イベリアの信仰と芸術―』

『聖母マリアのカンティーガ―中世イベリアの信仰と芸術―』 菊地章太著、サンパウロ、2020年。定価:2100円+税 246ページ/A5判 並製   今日、スペインとポルトガルのあるイベリア半島は独自の興味深い文 Continue reading


2 聖歌に込められた祈りと賛美:マリア賛歌を例に

松橋輝子(東京藝術大学音楽学部教育研究助手 桜美林大学非常勤講師)   8月15日は日本のカトリック教会にとってとても重要な日です。聖母被昇天の祝日、また、1549年8月15日にフランシスコ・ザビエルが来日した Continue reading


「当たり前」の世界の滞在者――『コンプリシティ 優しい共犯』を観て

矢ヶ崎紘子(AMOR編集部)  映画は恐ろしい力を持っていて、傍観者のつもりでも、知らず知らず「この人は私だ」と錯覚してしまう。本作を観ると、チェン・リャンとリュウ・ウェイという二つの名前をもつ主人公は私自身ではないかと Continue reading