『古代オリエント全史――エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡』

『古代オリエント全史――エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡』小林登志子:著、中公新書、2022年定価:1210円(税込み)   336ページ   前回のbook-zoom-inでは、『アケメ Continue reading


酒は皆さんとともに

フランジェリコ

石川雄一(教会史家) 頭巾を思わせる模様の入ったフランシスコ会の修道服風の茶色のボトルに、チングルム(腰帯)のような縄、歴史上の写本のような説明文が書かれたフランジェリコというお酒をご存じでしょうか。フランジェリコ(Fr Continue reading


縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか~4.旅する縄文人2/2

森 裕行(縄文小説家) 私は旅が好きである。自分の生育史を考えても自分は定住民と言えるだろうかと考える時がある。引っ越しも今まで15回はした。旅行も結構する。今回は10,000年前の栃原(とちばら)岩陰遺跡から見えてくる Continue reading


風の行方

伊藤一子(レクレ-ション介護士、絵本セラピスト) 新緑のさわやかな季節となりました。風薫るという季語は、若葉の中を吹き渡るさわやかな風を表しています。夏のはじめの風は、薫風、若葉風、青嵐など様々な名前を持っています。心地 Continue reading


『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』

『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』阿部拓児:著、中公新書、2021年定価:968円(税込み)   280ページ 旧約聖書を読んでいると、古代オリエント史に関する知識が必要な個所が度々登場します。アジア(中東)と Continue reading


酒は皆さんとともに

クロ・ド・カナ

石川雄一(教会史家) ヨハネ福音書によると、イエス様が最初に現わされた「しるし」はカナの婚宴の場で水をワインに変えた奇跡でした(ヨハ2・1~11)。 ガリラヤのカナで開かれていた婚宴には聖母マリアが招待されており、弟子を Continue reading


縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか〜3.旅する縄文人1/2

森 裕行(縄文小説家) 東京のストーンサークルについて前回お話したが、3500年位前にストーンサークルを作り、700年間くらい宗教祭儀を少なくとも冬至のときに行ったということは確かなようだ。さらに出土した土偶が海を渡った Continue reading