齋藤克弘 教会の中でもグレゴリオ聖歌はグレゴリオ1世教皇の時代、いや、それ以前の昔からローマの教会で歌われてきた聖歌だと考えられていた時代が長くありました。しかし、近年の研究によってグレゴリオ聖歌はかなり複雑な歴史を歩 Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
神さまの絵の具箱 14
末森英機(ミュージシャン) 冬眠して、おおいなる春を待ち望むのは、預言者の言葉たち。ひとの暦の上の神の暦。ミルクと蜜が流れる河をつくる約束の地へ、パレスチナへの道には、預言者たちの言葉が敷き詰められている。奴隷に生まれた Continue reading
ジョン・オマリー『トリエント――公会議で何が起こったか』
今年は、宗教改革500年にあたり、ルターに始まるあの運動が盛んに回顧され論じられている。この歴史的反省は、やがては、近代カトリック教会の揺籃といえるトリエント公会議にまで広げられていくであろう。更新された史料状況に基づく Continue reading
《対話で探求》 ミサはなかなか面白い 28:詩編は力強い賛美
詩編は力強い賛美 答五郎 ……今回は「ことばの典礼」の8回目になるね。前回は、使徒の手紙がいつも神のことば、あるいは信仰を伝える使命をもった人のことばとして、その根底にはいつも神のことばが響いているというところまで考えた Continue reading
神さまの絵の具箱 13
末森英機(ミュージシャン) イエズスは思い出のガリラヤで僕を待っておられる。イエズスはイエズスの僕の思うところにあられる。めぐみにつぐめぐみを受けて、僕はまたひとつぶの、よろこびのしずくの種に呼ばれるだろう。立ち止まるこ Continue reading
ことばの窓 1
今から約二千年前、イエス・キリストは人々に「歓びの知らせ」を語った。聖書には「御言葉(みことば)は人となられた」と記されているように、イエス自身が「神の御言葉(メッセージ)そのもの」である。そのイエスが語る喩え話の節々に Continue reading
《対話で探求》 ミサはなかなか面白い 27:神との対話のたまもの
神との対話のたまもの 答五郎 ……今回は「ことばの典礼」の7回目。ミサの中で聖書を朗読する意味を考えているが、第2朗読の使徒の手紙の朗読が、どういう意味で神のことばの朗読なのかということに、ひっかかっている Continue reading
グレゴリオ聖歌 1
齋藤克弘 これまで、楽譜の発展について書いてきました。数世紀を経て、楽譜が次第に複雑になっていくと同時に、それはまた、音楽の多様性を表すためのことであることも理解していただけたと思います。今回からは、その楽譜が発明される Continue reading
神さまの絵の具箱 12
末森英機(ミュージシャン) 恩知らずの罪は、わたしである。罪はわたしの冠である。罪の誇りを冠っている、わたしである。したたり落ちる血しおこそ、汚れた血統(ちすじ)の、これはたまものである。なにもかも押し流す涙を生む。 Continue reading
静かなる情熱−−エミリ・ディキンスン
エミリ・ディキンスンという詩人をご存じでしょうか。現代では、最もキリスト教的詩人として高い評価を受けている作家でもありますが、私がエミリ・ディキンスンと出会ったのは、大学時代の一般教養で学んだ英語の授業でした。でも、その Continue reading