イヴォン・シャーウッド著『聖書テクストとその後の生命・西欧文化におけるヨナの生存』

たった4章だけの旧約聖書の小預言書、ヨナ書。そこに登場するヨナは、巨大な魚(鯨とは書かれていないが自然に想像してしまう)に呑み込まれたエピソードで有名である。この話のゆえにキリスト教美術でも人気がある。このヨナ書を、ヨー Continue reading


デイヴィッド・アルヴァレス著『ヴァティカンのスパイ・ナポレオンからホロコーストまでの諜報活動と陰謀』

教皇のもつ国際政治における働き、影響力、存在感は、カトリック系のメディア以外でも注目の的であることは周知であろう。その外交に不可欠な教皇庁の情報活動を主題とする本書。近代史の知られざる一面に光を投げかけている: デイヴィ Continue reading


スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 26

2回目のエル・カミーノを振り返って 古谷章・古谷雅子 <昨年との違い> 昨年(2015年)に続いてのエル・カミーノだったが、昨年と異なることが2つあった。それは今年は歩くのにちょうど良い気候だったことと、昨年に比べて他の Continue reading