末森英機(ミュージシャン) 「あなた以外の、生き物が、流す涙を、あなたは見たことがないのですか?」 「身体を蹴られているんですよ」 「他人(ひと)の不幸は、あなたの不幸ではないのですか?」 「ひとが苦しめば、あなたも苦し Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
ことばの窓 6
文学や芸術は、ときに哀しみを浄化するであろう。なかには様々な天気を通り抜けた後に、日向(ひなた)を見出す詩人がいてもいい。日々の出来事を旅人のように味わい、自らを謳歌(おうか)する権利も、人間にはある。「こ Continue reading
《対話で探求》 ミサはなかなか面白い 43:「感謝の典礼」の生まれたての姿
「感謝の典礼」の生まれたての姿 答五郎……ミサの「感謝の典礼」に目を向けて3回目になるね。前回は、その全体像の根底にイエスが行っていた食事の動作の記憶があるということを見たのだったね。 美沙… Continue reading
スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 40
古谷章・古谷雅子 5月31日(水) ビジャレンテ~レオン(1) 歩行距離:13km 行動時間:3時間15分 6時半起床、7時20分出発。ビジャレンテから緩い登りで880mのアルト・デル・ポルティージョの丘を越えてレオ Continue reading
アート&バイブル 3:ひわの聖母
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ『ひわの聖母』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(生没年1696~1770)はルネサンス最後期の画家であり、18世紀のイタリアを代表する偉大 Continue reading
神さまの絵の具箱
末森英機(ミュージシャン) 死が近づく。呼吸は出口を求める。そのとき、ひとりひとりの人間は、その胸に、最後の審判の朝を、はたして、見ているのだろうか。それとも、底なしの闇の時間を、さらに、眠り続けて、いるのだろうか。 あ Continue reading
『彼女が目覚めるその日まで』
抗NMDA受容体脳炎という病気をご存じでしょうか。日本でも年間1000人ほどの人がかかっている病気ということですが、ほとんど知られていない病気のようです。この病にかかった女性を描いた映画が期せずして日本とアメリカで作られ Continue reading
《対話で探求》 ミサはなかなか面白い 42:根底にあるイエスの食事の記憶
根底にあるイエスの食事の記憶 答五郎……さて、探究は「感謝の典礼」にいったところだが、いいかな。式次第順に見ていくこともひとつの方法だけれど、まず「感謝の典礼」全体を見渡すということが大事だよ。その成り立ちを考えるという Continue reading
スペイン巡礼の道——エル・カミーノを歩く 39
古谷章・古谷雅子 5月30日(火) エル・ブルゴ・ラ・ネーロ~プエンテ・ビジャレンテ(2) 歩行距離:26km 行動時間:6時間50分 さて、途切れることなく並木が続くがニセアカシヤに樹種が変わった。やがて樹種がデタラメ Continue reading
降誕祭の歌
齋藤克弘 「グレゴリオ聖歌」シリーズが完結していませんが、今回は時節柄「降誕祭の歌」について書くことにしました。12月に入ってから、スーパーやコンビニ、あるいは商店街などでは「クリスマスソング」がBGMで流れるようになり Continue reading