ムーミンパパの思い出


2021年ムーミンの原作者トーベ・ヤンセンの人生を描いた映画『トーベ』が公開され、AMORで紹介させていただきました。ムーミンといえば、1990年にテレビ東京系で放映された『楽しいムーミン一家』を思い起こされる方も多いと思います。今日ご紹介する『ムーミンパパの思い出』は当時の声優が集結し、日本語版が製作されました。

ムーミントロールは、しっぽが亡くなるという事故に遭い、ムーミンママが薬をつくっている間にベッドでムーミンパパから若い頃の冒険に話を聞くことになります。

みなしごホームで育ったムーミンパパは、ヘムレンおばさんが決めた規則ばかりの生活に疑問を感じ、冒険を求めてホームを飛び出し、冒険を求めて旅に出ます。自由を感じて森を歩いていると、なにか大きなことが起きそうな気持ちでいました。すると、発明家の振れど陸村に出会います。水車の作り方を教えてもらっていると振れど陸村の甥、ロッドユールが現れます。ロッドユールは、なにが大事なのか、がらくたばかり集め、それがないと大騒ぎしています。

フレドリクソンは、ムーミンパパとロッドユールに新たに完成した発明陣「海のオーケストラ号」という船をお披露目します。船に乗り込んでみると、フレドリクソンの友人・ヨクサルが勝手に乗り込んでいました。

船を川まで運びたいのですが、船が重すぎてびくともしません。そこで、フレドリクソンは大きな龍のエドワードをだまし、川に入らせることにします。川はあふれかえり、その流れに乗って無事航海を始めます。

不吉な感じの入り江に入ると、一同は巨大なモランから逃げる影を発見します。ムーミンパパは勇敢にもその影の主を救出すると、それはヘムレンおばさんでした。

ヘムレンおばさんが加わったことで、船の生活は一変します。逃れたはずの規則正しい生活に縛られてしまうこと。ところがニブリングの一群が現れ、ヘムレンおばさんを連れ去ってしまいます・

その後、とある島に上陸すると、ミムラの娘と出会います。彼女の案内で王様の誕生日の園遊会に行くと、巨大グモや噴水、びっくり箱、機械仕掛けの牝牛などのいたずらが待っています。尊敬できそうにない王様でしたが、宝探しのように隠された数々の卵を持っていくと景品をくれた上にフレドリクソンを宮廷発明家に任命します。

フレドリクソンの助言に従い、ムーミンパパは、新しい村づくりを試みます。ヨクサルたちに村の楽しさをどう伝えればいいか考えあぐねているムーミンパパですが、そこにお化けが現れます。金曜日の真夜中にふたたび現れるというお化けにヨクサルたちにあわせますが、村の楽しさを伝えられるのでしょうか。


また、フレドリクソンは空飛ぶ船を完成させます。すっかり仲間になったお化けも含め、王室の除幕式に参加します。テスト飛行はフレドリクソンとムーミンパパ、ミムラの娘、リトルミイ、お化けです。船は空を飛び、海に潜ります。海の底ではうみいぬに襲われますが、龍のエドワードが現れますが、龍が誤ってうみいぬを踏みつぶしたことで難を逃れます。

ひどい嵐の夜、皆で操舵室を修理した家に集まっていると、ロッドユールとソースユールが現れます。何かの予感を覚え、じっとしていられず、外に出たムーミンパパはミムラ一家の家が壊れそうになっているところを救い出します。海に戻ると、 おぼれそうになっているムーミンママがいます。勇敢にも大荒れになっている海にムーミンパパは飛び込み彼女を救出します。

ムーミンパパの冒険は仲間に感謝することを忘れず、未来にはすばらしいことが待っていると信じることで、始まりが見つけられることを示唆しています。

アニメーションは、子どもの作品と思いがちですが、決してそんなことはありません。大人ってなってみても何かを感じられるはずです。正月休みのひとときに懐かしい声と共にムーミンパパの冒険の冒険を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

1229日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー

公式サイト: https://moominpapa-movie.com/

キャスト:高山みなみ 大塚明夫 谷育子 かないみか 中尾隆聖 子安武人 佐久間レイ

原作:トーベ・ヤンソン

監督:アイラ・カーペラン プロデューサー:トム・カーペラン アイラ・カーペラン

制作国:フィンランド 配給:東映ビデオ

© Filmkompaniet / Animoon Moomin Characters™

 


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