戦争と神父(2)2度の大戦を軍人として体験したカンドウ神父

戦争と神父の関わりという点で、思い起こされるべきもう一人は、ブスケ神父と同じくパリ外国宣教会の司祭ソーヴール・カンドウ神父である(1897~1955。日本語表記カンドーもあり)。戦後の著作活動、講演活動などで、カトリック Continue reading


戦争と神父(3)志村辰弥著『教会秘話 太平洋戦争をめぐって』が伝えるもの

カンドウ神父が関口の神学校の校長だったとき、1926~1928年の3年間、ラテン語と哲学を学び、その薫陶を受けた神学生の一人が後の東京教区司祭・志村辰弥(しむら・たつや)神父(1904~1997)である。志村神父には『教 Continue reading


戦争と宗教~~石川明人氏の研究と問題提起

石井祥裕 別稿では、ブスケ神父、カンドウ神父、志村神父に関して、戦争と司祭との関わり関する事実や考え方を見てきたが、ちょうどこうした問いかけもって研究を進めている宗教学者の仕事に出会ったので紹介したい。石川明人氏の一連の Continue reading


「子ども」って何だろう~~「子ども観」を考えるための本(AMOR流リサーチ)

ますますひんぱんに聞く「子ども/こども/児童」   児童の権利に関する宣言60年、条約成立30年   衝撃の発言――小学校1年生が思う「子ども」   注目したい本を紹介   「子ど Continue reading


ミサはなかなか面白い 82 「聖餅」登場……聖体をめぐる中世の経過

「聖餅」登場……聖体をめぐる中世の経過 答五郎 さて、ミサ、とくに交わりの儀、聖体拝領に関して、古代教会の歴史を見てきたけれど、どんな点が印象深かったかな。     問次郎 イエスが最後の晩餐を使徒た Continue reading


ミサはなかなか面白い 81 畏れ多いものとなっていく聖体

畏れ多いものとなっていく聖体 答五郎 こんにちは。「交わりの儀」、とくに聖体拝領という話題になって、歴史を振り返る流れになっているが、きょうは、少しジャンプして、4世紀後半・末という時代を見てみよう。   &n Continue reading