『あゝ同期の桜―かえらざる青春の手記―』(海軍飛行予備学生第十四期会・編 毎日新聞社) ぼくが入学した高校は全寮制の学校だった。月に1回の外泊が楽しみで、家に帰った時は高田馬場にあるソーブン堂で本を買った。1年生のときに Continue reading

『あゝ同期の桜―かえらざる青春の手記―』(海軍飛行予備学生第十四期会・編 毎日新聞社) ぼくが入学した高校は全寮制の学校だった。月に1回の外泊が楽しみで、家に帰った時は高田馬場にあるソーブン堂で本を買った。1年生のときに Continue reading
「激動の時代」という言葉がよく使われる。人はどの時代に生きても、それが「激動の時代」とは言えまいか、とぼくは考えてきた。日本の戦後社会を豊かさのなかで生きてきたぼくの、それが「激動の時代」いう表現への抵抗でもあった。しか Continue reading
101歳という数字は、遙かなる数字だ。65歳のぼくには、まずその数字に気が遠くなった。このおばあさんとおじいさんはいったい何者だというのが映画を観る前のぼくの感想だった。 おばあさん、おじいさんと言っても、ぼく自身が前期 Continue reading
鵜飼清 ある人の面影を偲びたくて、また訪ねたい場所がある。 それは長崎県の外海町にある遠藤周作文学館なのだが、ある人とは遠藤周作その人ではない。 2000年5月13日に、遠藤周作文学館がオープンした。そのセレモニーに私も Continue reading
江戸時代の初期に、民(農民や漁民)たちがどのような生活をしていたのか。この映画はリアルに表現している。民の手は汚れ、爪には土が入っている。泥で凸凹になった道を、井上筑後守が歩く足取りがふらついている。スコセッシ監督は、民 Continue reading
町にジングルベルの音楽が鳴りはじめ、夜にはイルミネーションが飾られるころになると、ぼくにとってはいつも思い出すカレンダーがあります。それは燦葉出版社にいたときにつくった『天使トニーの一番すてきなクリスマス』というアドベン Continue reading
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