鵜飼清(評論家) 世の中には、人に気づかれることがなくすばらしい働きをしている人がいます。あの人がいなければまとまらなかったよ、というようなことがあっても、当人は目立つところにはいません。実直に一筋の道を生きている人もい Continue reading

鵜飼清(評論家) 世の中には、人に気づかれることがなくすばらしい働きをしている人がいます。あの人がいなければまとまらなかったよ、というようなことがあっても、当人は目立つところにはいません。実直に一筋の道を生きている人もい Continue reading
鵜飼清(評論家) 新聞だったかなにかで柳田国男の『山の人生』という本が、初版刊行から来年(2021年)で95年ということを知った。わたしの持っている岩波文庫版の『山の人生』で調べてみたら、初版は大正15年(1926年)と Continue reading
ブロードウェイの芝居を映画で観ることができる。これは楽しみだ、と松竹の試写室に向かった。 『シラノ・ド・ベルジュラック』を知らない人はいないだろう。この有名な芝居が初演されたのは、パリで1897年のことだという。戯曲はエ Continue reading
シェイクスピアが49歳で執筆活動を引退した。まだまだこれからさらなる活躍が期待されていたであろう芸術家の断筆は、どのような理由からだったのか。「何故、こんなに才能に溢れた男が早くに引退したのだろう?」という謎を、シェイク Continue reading
鵜飼清(評論家) 年が明けて2020年になり、今年は東京オリンピック、パラリンピックが開催されるからお祭り騒ぎの年ということになるだろう。お祭りはいいのだが、政(まつりごと)の方へ眼を転じると、はなはだお粗末な具合となる Continue reading
出遭いがあれば、別れが来る。日常の生活が弛緩(しかん)したときに、他者の介在によって「当たり前」の真意が問われるときがある。その他者が病であったり、事故であったり、死であったりする。そしてまた、他者が異国からの使者である Continue reading
アポロ11号の映画が公開されるという。 なんでも、あの月面着陸から50年目なのだそうです。 ぼくが高校3年生で、夏休みがはじまったばかりのとき、1969年7月21日(アメリカでは20日)のことでした。 家のテレビで実況中 Continue reading
牛たちが伸び伸びと芝の生えた山地を歩いています。 芝をグゥヮッ、グゥヮッと美味しそうに食む音がします。 ここは岩手県下閉伊郡田野畑村にある吉塚牧場です。 牧場主の吉塚公雄さんは、東京農業大学在学中に猶原恭爾(ならはらきょ Continue reading
鵜飼清 新元号が決まり、5月からは令和の時代がはじまります。「和」が付いたのでなんだか昭和の面影を追ったりしてしまうのは、わたしが昭和生まれだからでしょうか。 平成最後の今年1月1日、朝日新聞は「昭和天皇 直筆原稿見つか Continue reading
平成から元号が変わろうとしている現代を考えるとき、日本は敗戦からよくここまで豊かな国になったものだと思う。東京オリンピックを中学1年生のときに見ていたぼくは、また東京オリンピックを見られるだろうことを現実のものかと疑うほ Continue reading
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