倉田夏樹 前近代の日本人にとっての教育と言えば、まず寺子屋を思い出すのではないだろうか。読み書き算盤の手習い、「江戸時代における日本人の識字率は他地域と比類なきほどに高かった」の類の言説は、実証を待たずして日本人に共有さ Continue reading
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特集28 「日本的」へのまなざし
キリスト教と日本人、福音と日本社会、このことについて、今、新たな目と媒体をとおして考えていこうという、そんな思いがこのウェブマガジンの根底に流れています。2019年は、天皇の交代があり、また教皇の来日も予告されています。 Continue reading
今、面白い。フロイスの見た日本
石井祥裕 16世紀のイエズス会宣教師ルイス・フロイス(Luis Frois, 生没年1532~97)は、大著『日本史』で知られる人。1562年来日、1564年から京都での布教に携わり、その後、京都や九州を拠点に活動し、織 Continue reading
榎本武揚 士道に生きた開明者の光芒
鵜飼清 昨年(2018年)は明治150年が話題となり、「日本の近代」について考える機会が開かれた年ともなったようだ。大河ドラマでは西郷隆盛が主役の1年だった。いわば官軍の側の主要人物だったのだが、ここでは幕府側の人物とし Continue reading
佐渡の昔話「キリシタンお島と猫」を考える
石原良明 日本は古事記や日本書紀等の神話をはじめ、膨大な、数多くの民話が各地に存在する。それらは忘れられてしまったものもあるのかもしれないが、伝承文学の研究者によって採集され、活字で読めるものも少なくない。 昔話には、た Continue reading