今やすっかり当たり前になったクラフトビールですが、日本での歴史はあまり長くありません。かつて日本では小規模なビールの製造は認められていなかったからです。それが1994年の酒税法改正により、ビールの醸造免許取得に必要な年間 Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
縄文時代のイキイキ生活 ①出産土偶の発掘現場から食の文化をおもう
森 裕行(縄文小説家) 私が学生時代のころ、スーパーコンピュータのメインメモリーは1MBとか2MBだった。それが今はスマホでも4GBとかで軽く1000倍以上。様変わりしたデジタル社会では、美しい動画が溢れ、必要な情報は Continue reading
『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』
後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading
シサム
人はなぜ自分と少しでも違うものを排除しようとするのでしょうか。人種の違いや思考の違い、さまざまなところで異なものを排除しようとします。それは昔も今も変わらないことのように思います。そんな疑問がふと浮かぶような映画に出会い Continue reading
ミケランジェロ
今回の「酒は皆さんと共に」では、ダ・ヴィンチ、ラファエロと並んで「ルネサンス三大巨匠」と評されるミケランジェロの名を冠したワインを紹介します。フィレンツェの《ダヴィデ像》、ヴァティカンの《ピエタ》やシスティーナ礼拝堂天井 Continue reading
ぼくのお日さま
雪が積もる田舎街に暮らす小学6年生のタクヤ(越山敬達)は、すこし吃音(きつおん)があります。タクヤが通う学校の男子は、夏は野球、冬はアイスホッケーの練習にいそがしい。 ある日、苦手なアイスホッケーでケガをしたタクヤは、フ Continue reading
縄文時代の愛と魂~私たちの祖先はどのように生き抜いたか~ 19.種子島より愛をこめて
森 裕行(縄文小説家) 19.種子島より愛をこめて 命の危機に晒された子供のころの非日常的経験は、本人の人生への影響だけでなく、もっと普遍的な生命・愛の理解への扉となるように思う。詩人・岡村光章は狩野川台 Continue reading
『音楽教程』
ボエティウス『音楽教程』伊藤友計訳、講談社学術文庫、2023年、1,360円+税 教育の場で「リベラルアーツ」という言葉が叫ばれるようになり久しいですが、その本来の意味をご存じでしょうか。「自由な」という意味の「リベラル Continue reading
イングルヌック
石川雄一(教会史家) 前回の「酒は皆さんとともに」では「ゴッドファーザー」というカクテルを紹介しました。このカクテルの名前は映画『ゴッドファーザー』から取られていることを説明しましたが、今回はその映画の生みの親であるフラ Continue reading
風が吹くとき
オリンピックで盛り上がる中、8月は終戦記念日が近くなると、第2次世界大戦の特集がさまざまに組まれます。そんな今、37年前に公開されたアニメーション「風が吹くとき」の日本語吹き替え版が再上映されています。「オッペンハイマー Continue reading