「風琴」〜あるリードオルガン修復家のあしあと〜

子どもの頃、小学校の教室の一番前に置かれていた足踏みオルガンは、リードオルガンといい、明治時代には「風琴」と呼ばれていたといいます。 そもリードオルガンは、日本では世界に類を見ないかたちで普及し、日本が世界最大の産地にな Continue reading


縄文時代のイキイキ生活 ⑪冬至の光のメッセージ(後編) ~環状集落と光のメッセージ~

森 裕行(縄文小説家) 学生のころ、小説を書いていた先輩の下宿に泊まった時、「暑い夏には寒い冬の小説を書くのだ」と言っていたことを、何故か思い出した。エアコンもさほど普及していなかった時代だったので素晴らしい知恵だと感心 Continue reading


『現代ギリシア詞華集: ギリシア国家文学賞受賞詩人作品集』

『現代ギリシア詞華集: ギリシア国家文学賞受賞詩人作品集』福田耕佑訳、竹林館、2025年、3,850円。 新約聖書はギリシア語で書かれ、初代教会もギリシア語を用いていました。多くの教父がギリシア語で著作を残し、初期キリス Continue reading


生きがい/能登の声

災害大国日本という声がだんだん大きな声としてニュースなどで報じられています。今あることに目を奪われ、過去のことを忘れやすい人間にとって、次々に起こる災害にどう向かっていけばいいのか。そして、私たちになにができるのかに日々 Continue reading


縄文時代のイキイキ生活 ⑩冬至の光のメッセージ(前編) ~縄文時代のエンブレム~

森 裕行(縄文小説家) 「縄文人からの予想外のメッセージと出会う」。それが今の正直な心境である。20歳の時(1971年)、夏休みに広島県の父の実家でブドウ畑の出荷の手伝いをしたとき、ブドウ畑の合間を自転車で疾走するとセミ Continue reading


酒は皆さんとともに

サンタ・クリスティーナ

伝統的にカトリック教会では7月24日に聖クリスティーナを記念します。古代に苛烈な拷問を受けて殉教した聖クリスティーナは、中部イタリアを中心に崇敬を集め、「サンタ・クリスティーナ」というワインの名前にもなっています。今回は Continue reading