2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がUNESCO世界遺産に登録されました。この遺産は「大浦天主堂」など複数の資産から構成されていますが、その内の「久賀島の集落」と「奈留島の江上集落」が位置する五島は独 Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
縄文時代のイキイキ生活——②イノシシと蛇と子抱き土偶
森 裕行(縄文小説家) 7歳の時(1958年頃)の異文化体験。南西アラスカのシトカという島嶼部の町に父母と暮らしたが、早春に父と一緒に船に乗って一日を過ごしたことがあった。静かな湾は薄い氷がはっていたように思うが、父と Continue reading
『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』
河崎靖『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』、松籟社、2023年、3200円+税。 聖書は名言、格言にあふれています。その影響はユダヤ=キリスト教世界のみならず、遠い日本文化にすら及んでいます。代表的なところで Continue reading
八犬伝
滝沢馬琴という江戸時代の作家の作品「南総里見八犬伝」という作品をご存じでしょうか。50代後半から60代の方なら覚えているでしょうが、1973(昭和48)年4月から1975(昭和50)年3月までNHKで放送された辻村ジュザ Continue reading
サンクトガーレン
今やすっかり当たり前になったクラフトビールですが、日本での歴史はあまり長くありません。かつて日本では小規模なビールの製造は認められていなかったからです。それが1994年の酒税法改正により、ビールの醸造免許取得に必要な年間 Continue reading
縄文時代のイキイキ生活—①.出産土偶の発掘現場から食の文化をおもう
森 裕行(縄文小説家) 私が学生時代のころ、スーパーコンピュータのメインメモリーは1MBとか2MBだった。それが今はスマホでも4GBとかで軽く1000倍以上。様変わりしたデジタル社会では、美しい動画が溢れ、必要な情報は Continue reading
『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』
後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading
シサム
人はなぜ自分と少しでも違うものを排除しようとするのでしょうか。人種の違いや思考の違い、さまざまなところで異なものを排除しようとします。それは昔も今も変わらないことのように思います。そんな疑問がふと浮かぶような映画に出会い Continue reading
ミケランジェロ
今回の「酒は皆さんと共に」では、ダ・ヴィンチ、ラファエロと並んで「ルネサンス三大巨匠」と評されるミケランジェロの名を冠したワインを紹介します。フィレンツェの《ダヴィデ像》、ヴァティカンの《ピエタ》やシスティーナ礼拝堂天井 Continue reading
ぼくのお日さま
雪が積もる田舎街に暮らす小学6年生のタクヤ(越山敬達)は、すこし吃音(きつおん)があります。タクヤが通う学校の男子は、夏は野球、冬はアイスホッケーの練習にいそがしい。 ある日、苦手なアイスホッケーでケガをしたタクヤは、フ Continue reading