倉田夏樹(南山宗教文化研究所非常勤研究員) 祈れかしわれら罪びとのため 今そして死するときに 祈れかしわれらのため 今そして死するときに ――T.S.エリオット「灰の水曜日」 (Ash- Wednesday)   Continue reading
カテゴリー: エッセイ
人はいのちを削った分だけ輝く――今問いたい表現の危機――
金子承代 カルメル修道会司祭、大瀬高司氏によるAMORの記事を読んで、AMORへ寄稿する話が決まったのが2月26日のことである。その際、大瀬氏は、『反戦主義者であった』加藤周一氏による朝日新聞夕刊に連載していた『夕陽妄語 Continue reading
なぜ「集う」のか
酒井瞳(日本福音ルーテル教会信徒) コロナウイルスと教会。 ここ最近、色々とあった。個人的にショックな事があって霊的な危機に遭遇していたが、それ以上にこの2020年に襲来したコロナウイルスという疫病によって次々とミサや礼 Continue reading
「中絶」がなければ産まれなかったキリスト教徒の私
石野緑子 私は、「人工妊娠中絶」がなければ存在しなかったかもしれない人間である。 というのは、私は折に触れて「あなたは予定してなかった」と聞かされて育った末っ子だったからだ。そして、私には、実在する兄弟のほかにまだ見ぬ兄 Continue reading
閑話休題その4
大手電気会社の代理店に勤める床山さん。今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。床山さんは、わたしの直属の上司。 勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。 長年の人付き合いの経験から Continue reading
ながさきの教皇フランシスコ―日本発「いのちと平和のための総力戦」へ
倉田夏樹 坂口安吾に『イノチガケ』という小説がある。戦中の1940年、安吾が最初に書いた歴史小説で、「ゼスス会のフランシスコ・ザビエル」と彼に憧れたヨワン・シローテ(シドッチ)を中心に扱った作品だ。慢性的な神経衰弱に苦し Continue reading
閑話休題その3
大手電気会社の代理店に勤める床山さん。 今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。 床山さんは、わたしの直属の上司。 勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。 長年の人付き合いの経験 Continue reading
閑話休題(床山語録)その2
大手電気会社の代理店に勤める床山さん。 今日も元気に「よっ。 いい天気だねぇ」と会社に現れました。 床山さんは、わたしの直属の上司。 勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。 長年の人付き合いの経 Continue reading
閑話休題(床山語録)その1
大手電気会社の代理店に勤める床山さん。今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。床山さんは、わたしの直属の上司。勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。長年の人付き合いの経験からでし Continue reading
初めての聖体拝領
寺尾寿芳 夜の司祭館生まれ わたしが受洗してまもなく30年になります。当時は大阪ではたらくしがない独身青年サラリーマンでした。当時住んでいたマンションにはのちにオウム真理教として悪名を轟かせる宗教団体が主催するヨガ教室の Continue reading