古谷 章 「戦争を知らない世代」と言われる私ではあるが、アジア太平洋戦争の惨禍を被った人々を身近に知る世代としての責任があるのではなかろうか。そんな思いから戦争の後4年間シベリアに抑留され、2002年に亡くなった私の父の Continue reading
投稿者: natsuki
誠光社からサンパウロへ
聖パウロ修道会 ブラザー井手口 満 皆様の中には、「サンパウロ」という言葉を一度は、耳にした方がおられることでしょう。全国には、東京、大阪、京都、福岡、そして長崎に店舗があり、カトリック書籍、聖品を販売しています。しかし Continue reading
身体と人間と神 峠三吉を読んで
矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) ふいに「にんげんをかえせ」という言葉を思い出して、小学生の時に読まされた峠三吉(1917-1953)の『原爆詩集』を青空文庫で見つけて読み返した。読みながら、幼心に人間の身体が異常な仕方で破 Continue reading
中空のシンポジウム~~久山康編『近代日本とキリスト教―大正・昭和篇―』(1956年) に思う
石井祥裕 1950年代の壮大な企画 終戦75年の今年、あの戦争の歴史に自らアプローチしようとしつつ、沈潜したのが、この『近代日本とキリスト教―大正・昭和篇―』です。以前、特集17「明治とキリスト教〈その1〉」の中で、この Continue reading
アート&バイブル 67:フラ・アンジェリコの三つの「受胎告知」(1)
フラ・アンジェリコ『受胎告知』(プラド美術館) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) フラ・アンジェリコ(Fra Angelico, 生没年1400頃~1455)はその生涯において、少なくとも15の「受胎告知」を題材にした Continue reading
特集45 今こそ、教育について考えよう
“学びの園”はどこへ? 東京・四谷のJ大学……筆者も非常勤講師を務める大学のキャンパスから人が消えてまもなく4ヶ月が過ぎようとしています。東京のどの大学にも訪れている光景でしょう。今年の日本の教育界は、令和の教育改革とも Continue reading
余白のパンセ 3 わが青春譜 全寮制高校での3年間
鵜飼清(評論家) この連載の1回目に少し触れましたが、私が自分の人生のある意味で原点とも考えている高校生活のことを書かせてもらいます。 * 公立の全寮制高校―東京都立秋川高等学校が、36年間の歴史に幕を降ろしました。起床 Continue reading
つながった喜び
T・A(中学1年生) 2月末に突然休校になったまま小学校生活が終わってしまい、沈んでいた私を救ってくれたのはオンライン授業でした。3月に入るとすぐプログラミングの習い事がZoom形式に変更され、事前の接続テストでチャット Continue reading
休校の間の学校
やまじもとひろ コロナ禍の学校はどのようにして アイデンティティを示したか 新型コロナウイルス感染症の蔓延で国内の社会生活は停滞を余儀なくされました。経済損失はこれまで経験のないほど大きなものになってしまいました。「経験 Continue reading
これからの時代を生きる子どもたちのために
鈴木和枝(横浜教区カトリック三島教会) 大学入試が大きく変わる教育改革を目前に、昨年、英語の民間試験の活用や国数の記述式問題の導入が見送られ、入試制度は右往左往。年が明けて、あっという間に新型コロナウイルス感染症の流行と Continue reading