他者を内側から知る(2)マルチン・デ・ポレス

矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 前回、古代の修道院長ベネディクトの妹スコラスティカの伝説を話題にした。彼女は兄を説得するという外的方法に挫折した時に、神に祈るという内的な道に転換して、結果として望み通り彼を引きとめることが Continue reading


他者を内側から知る(1)八ヶ岳・三位一体ベネディクト修道院での経験

矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 2007年、私が国際基督教大学(ICU)の学生であった頃、八ヶ岳にベネディクト会の男子修道院があった。ICUはプロテスタント諸派を中心とする様々なキリスト教徒の共同体であった。この環境は在学 Continue reading


電通さんありがとう

矢ヶ崎紘子(AMOR編集部) 私は期せずして教皇ミサに与ることになりました。10月ごろ、一人のシスターからこう尋ねられました。「教皇さまのミサに申し込んでいますか?」「いいえ」と答えると、「それでは、来日期間中はお手伝い Continue reading


真に存在するものへの渇望――「ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝」

矢ヶ崎紘子  この映画のもとのタイトルは「小麦畑と曇り空のゴッホ」ですが、日本語版は「ゴッホとヘレーネの森」となっていて、蒐集家ヘレーネ・クレラー=ミュラーとの関係に注目しています。ヘレーネは生前のゴッホに会ったことはあ Continue reading


言問橋を渡る――東京大空襲罹災者の受苦を偲んで

矢ヶ崎紘子 一 名にし負はばいざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと   在原業平 (訳:都鳥という名前だからおまえに尋ねよう、都にいるわたしの愛する人が無事かどうかと。) 業平のこの歌にちなんで名づけられた言問通り Continue reading


恐怖を摘み取る――8月6日、インドで話したこと

矢ヶ崎紘子 2019年8月6日、わたしはデリーで開催されたSIGNISのアジア会議に参加していました。そこで出会った何人かの新しい友人と食事や移動の時に話したことをまとめます。かれらは、韓国人、アメリカ人、そして、イギリ Continue reading


教育の動機――能力・社会性と良心――プラトンの『法律』とベネディクトの『戒律』の比較

矢ヶ崎紘子 子供への二つの語りかけ 読者に十歳の一人娘がいるとしましょう。待望の子です。でも、あなたよりもパートナーの性格を受け継いでいるようで、あなたはいつも「自分の子なのに、どうしてこんなにわたしと違うんだろう?」と Continue reading


第43回日本カトリック映画賞レポート(2)認知症によって「その人」は失われるのか――『ぼけますから、よろしくお願いします。』を観て

2019年6月22日、第43回日本カトリック映画賞授賞式&上映会(主催:SIGNIS JAPAN、後援:カトリック中央協議会広報)が、なかのZERO大ホール(東京都中野区)にて行われました。 1976年に始まった日本カト Continue reading