特集22 戦争と文学


「死者はいつも一人」……平成最後となった終戦の日が過ぎました。この季節、日本本土への全国的空襲、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下と多くの民間人が犠牲となった戦争末期の記憶が再三物語られるときでもあります。しかし、日本が加害者となった国や地域の犠牲者を含め、第2次世界大戦の戦闘員・民間人併せての死者は全世界では6000万人から8500万人はいるといわれます。想像もできない数字です。そもそも統計的な数からこれらの死の現実が想像できるはずもありません。「死はいつも一人のもの。死者はいつも一人」と心の声がつぶやきます。文学的な眼差しに切り換わる瞬間です。《一人の人の魂にとっての死》に心を向けるとき、はじめて真実の認識への切片が現れてきます。往時の戦争から現在まで、そのような文学的な眼と想像力で真実のあかしに取り組んだ人々から死といのちを思う心を学び始めようという、今回の特集です。

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与謝野晶子

栗原貞子

黒澤明『静かなる決闘』

明石順三の悲しすぎる信仰(2018年8月28日追加)

 

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