柳沼千賀子[著] 阿部仲麻呂[解説] 『聖ニューマンの生涯 教会の改革に生涯を捧げた転会者の心の物語』 教友社、2021年 定価:1540円 192ページ 2019年にジョン・ヘンリー・ニューマンという人物が列聖されまし Continue reading
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ジャック・リヴェット映画祭『デュエル』
1950年代から盛んになったヌーヴェル・ヴァーグ運動は映画史を語る上で欠かせません。技術や技法の上での革新のみならず、同時代の哲学思潮とも響きあう形で映画芸術を深化させたヌーヴェル・ヴァーグは、映画の歴史のみならず人類の Continue reading
湖のランスロ
孤高の監督ロベール・ブレッソンによる「アーサー王伝説」を題材とした映画『湖のランスロ』(1974)が2022年3月11日に日本で初めて劇場公開されます。ナチスに捕らえられた若者の脱獄を描いた『抵抗』(1956)などで知ら Continue reading
ベルファスト
一般的に英国(イギリス)と呼ばれている国は、イングランドやスコットランド、ウェールズという大ブリテン島の国と北アイルランドの四ヶ国から成る連合王国で、本作の題名になっているベルファストは北アイルランドの首都です。全体が英 Continue reading
ヴァレンタインって誰?
石川雄一(教会史家) クリスマスにプレゼントを配るサンタクロースのモデルが聖ニコラウスであることは有名ですが、ヴァレンタインデーのヴァレンタイン(以下、教会ラテン語表記のヴァレンティヌスと呼びます)さんとは誰なのでしょう Continue reading
『聖フィリポ・ネリ 喜びの預言者』
柳沼千賀子著『聖フィリポ・ネリ 喜びの預言者』 ドン・ボスコ社、2010年。定価:800円+税 202頁 「ロヨラの聖イグナチオや聖フランシスコ・ザビエルらと同時代を生きた聖人の魅力にあふれる伝記」 15世紀のイタリアで Continue reading
ギャング・オブ・アメリカ
20世紀のアメリカを舞台にイタリア人移民の家族や愛、信仰といったテーマを見事に扱った『ゴッドファーザー』シリーズは、マフィア映画の金字塔としてだけでなく、人間ドラマの不朽の名作として映画史に刻まれています。そんな『ゴッド Continue reading
『中世教皇史』
ジェフリー・バラクロウ『中世教皇史【改訂増補版】』藤崎衛訳、八坂書房、2021年。定価:3800円+税 341頁 英国の歴史家バラクロウ(1908〜1984)による『中世教皇史』(原題:“The Medieval Pap Continue reading
『GLIDE』
高度経済成長期が終わった20世紀後半の都会のわびしさや人肌恋しさを歌った『東京砂漠』や『コンクリート・ジャングル』と題される曲があります。こうした音楽が流行した昭和や平成から時代は変わり、年号は令和となりましたが都心の冷 Continue reading
『ジャネット』と『ジャンヌ』
聖ジャンヌ・ダルクは最も映像化された聖人の一人でしょう。15世紀、王位継承を巡る争いに端を発する英仏百年戦争でジャンヌ・ダルクはフランス王太子シャルルを助け、敵国イングランド軍に包囲されていたオルレアンの街を解放しまし Continue reading