『評伝 アドルフ・フォン・ハルナック』

クルト・ノヴァク『評伝 アドルフ・フォン・ハルナック』加納和寛訳、関西学院大学出版会、2022年、4180円。 19世紀ドイツ・プロテスタント神学の代表者の一人であるアドルフ・フォン・ハルナックが正当に再評価されたのは、 Continue reading


酒は皆さんとともに

エライジャ・クレイグ

世界各地でウィスキーは作られていますが、特に、スコットランド、アイルランド、カナダ、アメリカ合衆国、そして日本は五大ウィスキーの産地と呼ばれています。中でも、スコットランドのスコッチとアメリカ合衆国のバーボンは、ウィスキ Continue reading


コンスタンティノポリスの英国人修道士

石川雄一(教会史家) 古代末期に著されたエゲリアの『聖地巡礼記』から今日のSNSにいたるまで、古今東西の巡礼者たちは巡礼の体験を文字にして人々に伝えてきました。その中には『エゲリア巡礼記』のように邦訳があるほど有名なもの Continue reading


酒は皆さんとともに

ランファン・ジェズュ

12月25日はクリスマス!イエス様の誕生をお祝いする日です。イエス様の誕生に関する物語で印象深い場面は人それぞれ色々とあるでしょうが、中でも羊飼いや東方の三博士による幼児イエスの礼拝は欠かせません。アッシジの聖フランシス Continue reading


『中世ネコの暮らし―装飾写本でたどる』

キャスリーン・ウォーカー゠ミークル『中世ネコの暮らし―装飾写本でたどる』堀口容子訳、 美術出版社、2024年、2400円+税。 よく「イヌ派?ネコ派?」という質問を耳にします。イヌとネコはどちらも現在ではペットの代表的動 Continue reading


『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』

河崎靖『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』、松籟社、2023年、3200円+税。 聖書は名言、格言にあふれています。その影響はユダヤ=キリスト教世界のみならず、遠い日本文化にすら及んでいます。代表的なところで Continue reading


酒は皆さんとともに

サンクトガーレン

今やすっかり当たり前になったクラフトビールですが、日本での歴史はあまり長くありません。かつて日本では小規模なビールの製造は認められていなかったからです。それが1994年の酒税法改正により、ビールの醸造免許取得に必要な年間 Continue reading


『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』

後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading