『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』

河崎靖『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』、松籟社、2023年、3200円+税。 聖書は名言、格言にあふれています。その影響はユダヤ=キリスト教世界のみならず、遠い日本文化にすら及んでいます。代表的なところで Continue reading


『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』

後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading


『モーツァルトは「アマデウス」ではない』

石井宏『モーツァルトは「アマデウス」ではない』、集英社新書、2020年、880円+税 石川雄一 (教会史家) 今回紹介する本のタイトル『モーツァルトは「アマデウス」ではない』とは、なかなか衝撃的ではありませんか。ピーター Continue reading


シチリアの歴史

石川雄一(教会史家) ブーツの形をしたイタリア半島の先にあるシチリア島は、世界遺産やレモンなどで有名でしょう。そんなシチリアは「イタリアの中でも特に独自の文化を有する地域」として、日本人観光客にも人気の旅行先となっていま Continue reading


シチリアの芸術

石川雄一(教会史家) こちらの記事で解説したように、様々な勢力に支配された過去を持つ地理的・文化的な交流点であるシチリア島は、独自の芸術を発展させてきました。上掲の記事は少し丁寧に政治史を扱ったため、ここでは趣を変えて、 Continue reading


ガザ学派

石川雄一(教会史家) 現在、ガザという地域は戦争やテロ、難民といった負のイメージと結びつけられて語られることが多いです。そんなガザですが、古代末期から中世初期にかけては、地中海における学問の中心地の一つとみなされていたの Continue reading


イスラエル史(パレスチナ史)

石川雄一(教会史家) 歴史上、パレスチナは様々な勢力の係争地となってきました。特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地イェルサレムは、様々な思惑が入り混じった複雑な歴史をたどってきました。今回は、そんなパレスチナの地 Continue reading