『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』

後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading


『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』

山内志郎『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』 ちくま新書、2023年、1150円+税 石川雄一 (教会史家) 『中世哲学入門』というタイトルを聞いて皆様はどのような本を思い浮かべるでしょうか。「中世における哲学の歴 Continue reading


『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』

『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』重松伸司著、 集英社新書、2023年、1050円+税、本文208頁、   古代には自分たちの国がありながらも、大国の侵略を受けて離散(ディアスポラ)を強いられ、何度も Continue reading


『オスマン帝国英傑列伝 ――600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち』

『オスマン帝国英傑列伝 ――600年の歴史を支えたスルタン、芸術家、そして女性たち』小笠原弘幸著、 幻冬舎新書、 1,056円(税込) 2020年、新書判 ・ 本文336頁、   トルコの歴史上、最も強力な勢力 Continue reading


『エルサレムの歴史と文化――3つの宗教の聖地をめぐる』

『エルサレムの歴史と文化――3つの宗教の聖地をめぐる』浅野和生:著、中公新書、2023年定価:1100円(税込み)   320ページ   エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地です。これらの宗教の信 Continue reading


『古代オリエント全史――エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡』

『古代オリエント全史――エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡』小林登志子:著、中公新書、2022年定価:1210円(税込み)   336ページ   前回のbook-zoom-inでは、『アケメ Continue reading


『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』

『アケメネス朝ペルシア――史上初の世界帝国』阿部拓児:著、中公新書、2021年定価:968円(税込み)   280ページ 旧約聖書を読んでいると、古代オリエント史に関する知識が必要な個所が度々登場します。アジア(中東)と Continue reading