牛たちが伸び伸びと芝の生えた山地を歩いています。 芝をグゥヮッ、グゥヮッと美味しそうに食む音がします。 ここは岩手県下閉伊郡田野畑村にある吉塚牧場です。 牧場主の吉塚公雄さんは、東京農業大学在学中に猶原恭爾(ならはらきょ Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
『典礼音楽の転換点』③ オルガヌムとオルガン その2
齋藤克弘 前回はオルガンとオルガヌムの関連についてそこに至るまでの事情を書きましたが、今回はさらに突っ込んだ推論を進めてみたいと思います。 おおよそ9世紀の頃には、オルガンもオルガヌムも教会の中で重要な位置を占めるよう Continue reading
ミサはなかなか面白い 77 「百人隊長のことば」
「百人隊長のことば」 問次郎 きょうは、さっそく本題に入ってください。先週、聖体拝領前の信仰告白のことば「主よ、あなたは神の子キリスト、永遠のいのちの糧、あなたをおいてだれのところに行きましょう」が日本のミサだけだという Continue reading
アート&バイブル 37:キリストの復活 16世紀の2作品
稲川保明(カトリック東京教区司祭) フラ・バルトロメオ『復活したキリストの4人の使徒』 . この絵の作者フラ・バルトロメオ(Fra Bartolomeo, 生没年1472/75~1517。第34回も参照)はフィレンツェで Continue reading
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
あなたは、公共図書館と聞いてどんな場所を思い描くでしょうか。私は基本、本は買うものと思っていますが、買うほどではないけれども、ちょっと読んでおきたい本や、必要に迫られてどんな本があるのかまずは探しにいく場所が図書館かと思 Continue reading
ミサはなかなか面白い 76 「あなたをおいてだれのところに」
「あなたをおいてだれのところに」 答五郎 こんにちは。聖週間だね。今年は復活祭が4月21日とだいぶ遅いから、余計待ち遠しかった感じがするよ。聖木曜日の主の晩さんの夕べのミサから、聖なる過越の三日間の典礼というのが始まる。 Continue reading
アート&バイブル 36:キリストの復活 15世紀の2作品
稲川保明(カトリック東京教区司祭) 1.フラ・アンジェリコ『キリストの復活』 . 今回は「キリストの復活」を描いた15世紀の2人の作品を紹介したいと思います。1枚目はフラ・アンジェリコ(Fra Angelico, 生没年 Continue reading
幸福なラザロ
ラザロと聞いてすぐに聖書を思い浮かべる人がどのくらいいるのでしょうか。たぶんそういう方は、キリスト教を知り、聖書を読んでいる人ではないでしょうか。聖書の中では、ヨハネによる福音書11章1~44節で描かれた「ラザロの復活」 Continue reading
アシジの聖フランシスコ物語 3
小平正寿(カトリック田園調布教会協力司祭) 学校から帰ってからの少年フランシスコはよくお店のお手伝いをしていました。目がくりくりしていて、可愛く、愛想の良いフランシスコはすっかりお店の看板息子のようになって Continue reading
多十郎殉愛記
中島貞夫という映画監督をご存じでしょうか。一定の年齢以上の方なら、『木枯し紋次郎』シリーズや『極道の妻たち』などの映画をすぐに思い浮かべるのではないでしょうか。その中島監督が20年ぶりにメガホンをとり、時代劇を撮るという Continue reading