フラ・アンジェリコ『受胎告知』(司教区美術館 コルトナ) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この絵は、元来はコルトナのサン・ドミニコ修道院の祭壇画として描かれていたものです。ここで、フレスコ画とテンペラ画の違いを見てお Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
おかあさんの被爆ピアノ
中村恵里香(ライター) 戦後75年という節目を迎え、戦争体験の継承が多くの人から訴えられています。でも、本当に戦争体験の継承はできるものなのでしょうか。 私の両親は生まれも育ちも広島です。母から学童疎開の話のいくつかは聞 Continue reading
アート&バイブル 67:フラ・アンジェリコの三つの「受胎告知」(1)
フラ・アンジェリコ『受胎告知』(プラド美術館) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) フラ・アンジェリコ(Fra Angelico, 生没年1400頃~1455)はその生涯において、少なくとも15の「受胎告知」を題材にした Continue reading
アート&バイブル 66:バラの生垣の聖母
マルティン・ショーンガウワー『バラの生垣の聖母』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この絵の作者はマルティン・ショーンガウワー(Martin Schongauer, 生没年1450頃~1491)という、彫刻・銅版画にお Continue reading
ステップ
人は生きる上でいくつかの階段を上っていくのではないかと思っています。その階段を上るためにはいくつかの壁も乗り越えていかなければなりません。そんなことを考えさせてくれる映画に出会いました。今日ご紹介する映画は『ステップ』で Continue reading
アート&バイブル 65:聖ヨゼフと幼子イエス
グイド・レーニ『聖ヨゼフと幼子イエス』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) エジプトに避難する聖家族(マタイ2:13~15参照)をテーマにした絵では、エジプトに避難する途中に休息する姿を描くものが多く、幼子がマリアに抱か Continue reading
新ながさきキリシタン地理 7
外海地方の入口、樫山の聖地 後篇 ――赤岳の麓、皇大神宮神社と天福寺 倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、 南山宗教文化研究所非常勤研究員) 長崎のキリシタン関連の史蹟を歩く時は、 何の目印もないことも多いが、 この樫 Continue reading
新ながさきキリシタン地理 6
外海地方の入口、樫山の聖地 前篇 ――赤岳の麓、皇大神宮神社と天福寺 倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、 南山宗教文化研究所非常勤研究員) 帰省の度に、長崎の聖地を訪ねてから、 この不定期連載「新ながさきキリシタン地 Continue reading
アート&バイブル 64:貢の銭
マザッチョ『貢の銭』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 6月29日は聖ペトロ・聖パウロ両使徒の祝日を迎えます。その関係でペトロのエピソードをモチーフにした芸術作品を紹介したいと思います。 この絵の作者、マザッチョ(Ma Continue reading
花のあとさき〜ムツばあさんの歩いた道
ドキュメンタリー映画にはさまざまな形がありますが、今を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれるものがあるのではないかと私は思っています。 今回ご紹介するドキュメンタリー映画『花のあとさき~ムツばあさんの歩いた道』も今を生き Continue reading