耳が聞こえない方の家に行くと、不思議なほど音のない世界に引き込まれていきます。普段感じたことのない外の世界の音だけが気になってきます。これは私が学生時代にボランティアで伺ったある家庭での実感です。音のない世界というのは、 Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
安魂(あんこん)
『こどもしょくどう』で第44回カトリック映画賞を受賞した日向寺太郎監督が、日中国交正常化50周年に日中合作で取り組んだ作品である。 原作は中国国家一級作家に認定されている周大新の同名小説である。周氏は中国の一人っ子政策の Continue reading
『中世教皇史』
ジェフリー・バラクロウ『中世教皇史【改訂増補版】』藤崎衛訳、八坂書房、2021年。定価:3800円+税 341頁 英国の歴史家バラクロウ(1908〜1984)による『中世教皇史』(原題:“The Medieval Pap Continue reading
こころを開く絵本の世界 11
山本潤子(絵本セラピスト) いるだけで 2022年、寅年、新しい年を迎えました。 「明けましておめでとうございます」の挨拶を交わしながら、今年はどんな物語が描かれていくのかとワクワクしています。出会う人 Continue reading
帆花
中学生の頃、教会の婦人会や青年会が作ってくれたおむつや、自分たちで古新聞を回収して集めたお金を届けがてら重度身障者施設でボランティアをするという経験をしました。毎月伺い、ほんの1時間程度ですが、中学生でもできることをほん Continue reading
『君といた108日』
ジェレミー・キャンプというクリスチャンシンガーソングライターをご存じでしょうか。これまでに4度のゴールドディスクを獲得している人だそうです。そのジェレミー・キャンプの半生を描いた映画が『君といた108日』です。 ⾳楽好き Continue reading
『GLIDE』
高度経済成長期が終わった20世紀後半の都会のわびしさや人肌恋しさを歌った『東京砂漠』や『コンクリート・ジャングル』と題される曲があります。こうした音楽が流行した昭和や平成から時代は変わり、年号は令和となりましたが都心の冷 Continue reading
こころを開く絵本の世界 10
山本潤子(絵本セラピスト) 贈り物 街路樹のイルミネーションがひんやりした師走の夜空に映えるこの季節、12月に入ってすぐに友人の家を訪ねました。リビングには天井まで届きそうな大きなクリスマスツリーが飾られ、ツリースカー Continue reading
『ジャネット』と『ジャンヌ』
聖ジャンヌ・ダルクは最も映像化された聖人の一人でしょう。15世紀、王位継承を巡る争いに端を発する英仏百年戦争でジャンヌ・ダルクはフランス王太子シャルルを助け、敵国イングランド軍に包囲されていたオルレアンの街を解放しまし Continue reading
こころを開く絵本の世界 9
山本潤子(絵本セラピスト) 自分史 「今年一年を振り返ってみましょう」という声が聞こえる季節を迎えました。年々、年齢という分母が増えていくので分子の一年はとても短く感じます。それでも一月からのスケジュール帳を遡ってみる Continue reading