キャスリーン・ウォーカー゠ミークル『中世ネコの暮らし―装飾写本でたどる』堀口容子訳、美術出版社、2024年、2400円+税。 よく「イヌ派?ネコ派?」という質問を耳にします。イヌとネコはどちらも現在ではペットの代表的動物 Continue reading
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キリスト教に関する本の紹介
『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』
河崎靖『ドイツ語のことわざ: 聖書の名句・格言の世界』、松籟社、2023年、3200円+税。 聖書は名言、格言にあふれています。その影響はユダヤ=キリスト教世界のみならず、遠い日本文化にすら及んでいます。代表的なところで Continue reading
『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』
後藤里菜『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』、ちくま新書、2024年、1,100円(税込) 文字を読み書きできない人が多く、学問や執筆が男性の聖職者や権力者によりほぼ独占されていた中世。その時代のほとんどの人の声 Continue reading
『音楽教程』
ボエティウス『音楽教程』伊藤友計訳、講談社学術文庫、2023年、1,360円+税 教育の場で「リベラルアーツ」という言葉が叫ばれるようになり久しいですが、その本来の意味をご存じでしょうか。「自由な」という意味の「リベラル Continue reading
『あなたは あなたのままでいい とっておきの聖書のことば23』
片柳 弘史:著『あなたは あなたのままでいい とっておきの聖書のことば 23』、RIE:絵、 PHP研究所、2023年、96ページ K.S. イエズス会司祭の片柳弘史神父、画家のRIEさんによる『あなたは あなたのままで Continue reading
『モーツァルトは「アマデウス」ではない』
石井宏『モーツァルトは「アマデウス」ではない』、集英社新書、2020年、880円+税 石川雄一 (教会史家) 今回紹介する本のタイトル『モーツァルトは「アマデウス」ではない』とは、なかなか衝撃的ではありませんか。ピーター Continue reading
『ハイドン』
池上健一郎『ハイドン』、音楽之友社、2023年、2300円+税 石川雄一 (教会史家) 音楽之友社から出版されている「作曲家◎人と作品」は、これまでバッハやモーツァルト、リスト、武満徹に至るまで古今東西の作曲家の生涯と作 Continue reading
『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』
山内志郎『中世哲学入門――存在の海をめぐる思想史』 ちくま新書、2023年、1150円+税 石川雄一 (教会史家) 『中世哲学入門』というタイトルを聞いて皆様はどのような本を思い浮かべるでしょうか。「中世における哲学の歴 Continue reading
『十字軍国家』
櫻井康人『十字軍国家』 筑摩書房、2023年、1900円+税 石川雄一 (教会史家) 巷にあふれている俗説とは異なり、十字軍とは「狂信的なキリスト教徒がイスラム教徒にしかけた宗教戦争」ではありませんでした。例えば、フラン Continue reading
『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』
『海のアルメニア商人 アジア離散交易の歴史』重松伸司著、 集英社新書、2023年、1050円+税、本文208頁、 古代には自分たちの国がありながらも、大国の侵略を受けて離散(ディアスポラ)を強いられ、何度も Continue reading