末森英機(ミュージシャン) 「あなた方はキリストの体であり、また、一人一人はその部分です」(コリントⅠ 12:27) 「神さまのおかげで、わたしは無神論者ですよ」とおっしゃる方がいる。彼の家の前を、いつのころか、同じ時間 Continue reading
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神さまの絵の具箱 19
末森英機(ミュージシャン) 空しさ、愚かさ、定めなさを、自由への長い道のりに変えてください。近道ではなく、なるべくなら、遠回りの道で。曲がり角から、あなたの天使たちの、香りが花のように漂ってくるでしょうから。それも道しる Continue reading
神さまの絵の具箱 18
末森英機(ミュージシャン) たとえば、イチジクの、ブドウの、ウリーブの、ナツメの、リンゴの木は、やがて、しおれ、崩れ落ちて、そうして埃になる。老いた旅人は、くたびれ果てて、歌うちからもなくして、まなざしも貧しげ、うつむい Continue reading
神さまの絵の具箱 16
末森英機(ミュージシャン) わたしはつみびとの頭(かしら)である、とサウロは言う。ぼくはつみの頭(かんむり)と言おう。誇らしげに、しかも声高らかに、叫んでみよう。罪はわたしの冠である。痕跡はしたたり落ちる血である。数えき Continue reading
神さまの絵の具箱 15
末森英機(ミュージシャン) あなたはそれを、奇妙な病と呼べるのだろうか。ほかのすべてのものがなくても、やっていけると、みているのだろうか。信仰は全能で、口にあふれる祈りの前に、自然の力もそれを支配する兆しも、すべて萎縮し Continue reading
神さまの絵の具箱 14
末森英機(ミュージシャン) 冬眠して、おおいなる春を待ち望むのは、預言者の言葉たち。ひとの暦の上の神の暦。ミルクと蜜が流れる河をつくる約束の地へ、パレスチナへの道には、預言者たちの言葉が敷き詰められている。奴隷に生まれた Continue reading
神さまの絵の具箱 13
末森英機(ミュージシャン) イエズスは思い出のガリラヤで僕を待っておられる。イエズスはイエズスの僕の思うところにあられる。めぐみにつぐめぐみを受けて、僕はまたひとつぶの、よろこびのしずくの種に呼ばれるだろう。立ち止まるこ Continue reading
神さまの絵の具箱 12
末森英機(ミュージシャン) 恩知らずの罪は、わたしである。罪はわたしの冠である。罪の誇りを冠っている、わたしである。したたり落ちる血しおこそ、汚れた血統(ちすじ)の、これはたまものである。なにもかも押し流す涙を生む。 Continue reading
神さまの絵の具箱 11
末森英機(ミュージシャン) 神のくびきの亡命!! 果たせるかな。このせまい両肺のなかまで、あなたを囲い込み、この血のなかに、転がり込む、証しのみ言葉をいつかしら歌うために。血筋のその汚れ。口ずさむための、言葉に変えて、と Continue reading
神さまの絵の具箱 10
末森英機(ミュージシャン) 天にあっては、真理の砦(とりで)をひとり守るカミ。地にあっては、真実の囲いをひとり編むカミ。私たち以外、だれひとり住みたがらない、このようなわびしいところ、わたしたちのからだに。玄関番のように Continue reading