大手電気会社の代理店に勤める床山さん。今日も元気に「よっ。いい天気だねぇ」と会社に現れました。床山さんは、わたしの直属の上司。勤続うん十年のばりばりの営業マンでそろそろ定年を迎える年頃です。長年の人付き合いの経験からでし Continue reading
カテゴリー: エッセイ
初めての聖体拝領
寺尾寿芳 夜の司祭館生まれ わたしが受洗してまもなく30年になります。当時は大阪ではたらくしがない独身青年サラリーマンでした。当時住んでいたマンションにはのちにオウム真理教として悪名を轟かせる宗教団体が主催するヨガ教室の Continue reading
あなたの幸せはあなただけのもの
あき(カトリック横浜教区信徒) こどもの時、ショートケーキのイチゴを最後に食べるのが好きだった。 口にほおばって甘酸っぱい香りが広がる。 思わず笑みがこぼれた。 家族で顔を見回して・・・ 幸せ・・・ 雨上がりの学校の帰り Continue reading
真理による自由――宗教改革501年に際して
佐藤真理子 やがて過ぎ去る目に見えるものを信じようとする人間に、目に見えないものこそ永遠の真理であることを示すために、神は聖書を人間に贈りました。約500年前、ルターの翻訳によって聖書があらゆる人の手に渡ったとき、瞬く間 Continue reading
マザー・テレサの導き
フランシスコ・ザビエル 野田哲也 私は93年3月にカルカッタ(現コルカタ)のマザー・ハウスに行くまで、マザーのこともキリスト教のこともカトリックがどういうものかも何一つ知らなかった。ましてや、ボランティアな Continue reading
ペトロ=カスイ岐部
私がペトロ岐部を初めて知ったのは、今から30年ほど前、「宗教」を教える教員となって教材を探し回っていたとき、市立図書館の児童文学のところでたまたま手にした本『旅人−−ペトロ岐部の一生』をとおしてであった。著者は松永伍一。 Continue reading
ネラン神父の遺志を継いで――大船に「カフェバー欅(けやき)」を設立
渡邊美紀子 キリスト教は出会いである。人との出会いから、キリストとの出会いへ導かれる。私にとって、その出会いはフランス人ネラン神父とのそれである。希望をもって入学した大学生活の後半で、私は何とも言えない孤独感と空虚感に襲 Continue reading
愛するなんて無理!
伊藤淳 中学や高校で生徒さんたちに話す機会が時々ありますが、そこでよくこんな質問をします。 「クラスにどうしても気が合わない人がいる とします。ある日、忘れ物でも取りに誰もい Continue reading