出遭いがあれば、別れが来る。日常の生活が弛緩(しかん)したときに、他者の介在によって「当たり前」の真意が問われるときがある。その他者が病であったり、事故であったり、死であったりする。そしてまた、他者が異国からの使者である Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
新ながさきキリシタン地理 5
キリシタン金鍔次兵衛の足跡を追って① ――武士出身の「神出鬼没」神父 金鍔谷編 倉田夏樹(立教大学日本学研究所研究員、 南山宗教文化研究所非常勤研究員) 昨年2019年は、2018年に引き続き、 日本のカトリック関係者に Continue reading
私の知らないわたしの素顔
幼い頃、年を取るということがどんなことかも分からず、大人になることを夢見ていたということはありませんか。ところが、ある年齢になり、何気なく見た地下鉄の窓に映る自分を見てギョッとしたことがあります。もう若くはないことは自覚 Continue reading
アート&バイブル 53:玉座の聖母子と五人の聖人
ラファエロ『玉座の聖母子と五人の聖人』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 1月1日、神の母聖マリアの祭日によせて、ラファエロの作品を鑑賞しましょう。ラファエロについては第38回で生涯と作風を紹介し、いくつかの代表的な聖 Continue reading
「だれもが愛しいチャンピオン」
日本中を熱狂させたラグビーワールドカップでは、日本が8強入りしたことだけでなく、「one for all all for one」(「一人はみんなの為に、みんなは勝利(目標)の為に」)の精神が強く印象に残りました。これは Continue reading
アート&バイブル 52:裁縫の聖母子
フランチェスコ・トレヴィサーニ『裁縫の聖母子』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この作品の作者はフランチェスコ・トレヴィサーニ(Francesco Trevisani,生没年1656~1746)という17世紀から18 Continue reading
ミサはなかなか面白い93 旧約と福音の関係を探る面白さ
旧約と福音の関係を探る面白さ 答五郎 こんにちは。さて、主のご降誕も近づくね。この学びもひととおり閉祭まで見たのだけれど、まだまだ十分に扱っていないことがあったような気がするので、補いたいと思ってね。 問次 Continue reading
再会の夏
戦争の傷跡について描かれた映画はたくさんあります。戦場となった土地の傷、戦場となった土地での人々の傷、戦地で戦った人々の傷、目に見える傷だけでなく、心の傷もたくさん描かれています。戦争とはなにか、戦争に行った人々の心に深 Continue reading
アート&バイブル 51:聖母の訪問
ドメニコ・ギルランダイオ『聖母の訪問』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) ドメニコ・ギルランダイオ(Domenico Ghirlandaio, 生没年1449~94)は、ミケランジェロの最初の師匠として知られていますが Continue reading
種をまく人
私たちの心の中にある差別意識は、どこから生まれてくるのでしょうか。どこかに正常な人とそうでない人という判断をしているのではないかとこのたびの教皇来日で深く感じました。そのフランシスコ教皇は、いつも弱きものへの目線を大切に Continue reading