1970年代から1980年代に映画界に風雲を巻き起こした角川映画の旗手・角川春樹という人をご存じでしょうか。その角川春樹氏が10年ぶりにメガホンをとった映画が公開されます。その映画が話題の時代小説『みをつくし料理帖』とい Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
博士と狂人
1928年の第一版刊行まで実に70年以上を費やした世界最高峰の辞典『オックスフォード英語大辞典』通称OED。 このOEDの誕生秘話をドラマチックに描いたノンフィクション本『博士と狂人―世界最高峰の辞書OEDの誕生秘話』が Continue reading
アート&バイブル 71:ユダの裏切り
カラヴァッジョ『ユダの裏切り』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 今回紹介するのは、カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio, 生没年1571~1610)の作品です。『キリスト Continue reading
『ある画家の数奇な運命』ーーフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督
現代美術界の巨匠であり、ドイツ最高峰の画家、ゲルハルト・リヒターをモデルにした映画である。監督のドナースマルクは、リヒター自身の著書や伝記に魅せられて映画化したという。映画ではリヒターがクルトになって描かれている。 映画 Continue reading
アート&バイブル 70:キリストの昇天
ガロファロ『キリストの昇天』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この絵の作者は、ガロファロことベンヴェヌート・ティシ・ダ・ガロファロ(Il Garofalo = Benvenuto Tisi da Garofalo, Continue reading
アート&バイブル 69:フラ・アンジェリコの三つの「受胎告知」(3)
フラ・アンジェリコ『受胎告知』(サン・マルコ美術館) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) 最後にサン・マルコ美術館の受胎告知に目を向けてみましょう。この作品は、フラ・アンジェリコが50歳頃に描いたフレスコ画です。前二作品 Continue reading
アート&バイブル 68:フラ・アンジェリコの三つの「受胎告知」(2)
フラ・アンジェリコ『受胎告知』(司教区美術館 コルトナ) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この絵は、元来はコルトナのサン・ドミニコ修道院の祭壇画として描かれていたものです。ここで、フレスコ画とテンペラ画の違いを見てお Continue reading
おかあさんの被爆ピアノ
中村恵里香(ライター) 戦後75年という節目を迎え、戦争体験の継承が多くの人から訴えられています。でも、本当に戦争体験の継承はできるものなのでしょうか。 私の両親は生まれも育ちも広島です。母から学童疎開の話のいくつかは聞 Continue reading
アート&バイブル 67:フラ・アンジェリコの三つの「受胎告知」(1)
フラ・アンジェリコ『受胎告知』(プラド美術館) 稲川保明(カトリック東京教区司祭) フラ・アンジェリコ(Fra Angelico, 生没年1400頃~1455)はその生涯において、少なくとも15の「受胎告知」を題材にした Continue reading
アート&バイブル 66:バラの生垣の聖母
マルティン・ショーンガウワー『バラの生垣の聖母』 稲川保明(カトリック東京教区司祭) この絵の作者はマルティン・ショーンガウワー(Martin Schongauer, 生没年1450頃~1491)という、彫刻・銅版画にお Continue reading