『古代キリスト教と女性 その霊的伝承と多様性』 宮本久雄編著、教友社、2022年。定価:2000円+税 220ページ 19世紀に出現したフェミニズムは、思想や政治の世界だけでなく、学問の世界にも大きな影響を Continue reading
カテゴリー: 歴史・文化
森の中のレストラン
1年間の自殺者は2021年で2万1000人を超えています。特にコロナ禍では女性の自殺が増えているといいます。人はなぜ自死を選ぶのか、生きにくい時代、死にたいと思う人も多いと思うのですが、そこで立ち止まって生き抜くという選 Continue reading
対談 映画『桜色の風が咲く』 松本准平監督に聞く
鵜飼清(AMOR編集部) ●プロローグ 松本監督とお話する場所を高田馬場にさせていただいたのには、ちょっと理由があります。高田馬場というところには、ヘレン・ケラーと縁があります。大久保に日本ヘレン・ケラー協会があり、JR Continue reading
『桜色の風が咲く』
目が見えない、耳が聞こえないという世界はどんな世界なんだろうと、中学生の頃から身体障害者の施設へ月に1回、神学生とともに通っていた私は、ある程度年月が経ってから思うようになりました。大学生活も終わりに近づいたとき、健常者 Continue reading
カレル・チャペック『白い病』
『白い病』カレル・チャペック:著、阿部賢一:訳、岩波文庫、2020年定価:580円+税 189ページ 石川雄一(教会史家) 2020年からの新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受け、疫病を扱った文学や Continue reading
3 ロザリオに関する聖歌
松橋輝子(東京藝術大学音楽学部教育研究助手、桜美林大学非常勤講師) 10月は、カトリック教会において教皇レオ13世(在位:1878~1903)によって「ロザリオの月」と定められている月です。そこで今回は、ロザリオに関する Continue reading
『ギリシャ正教と聖山アトス』
『ギリシャ正教と聖山アトス』 パウエル中西裕一著、幻冬舎、2021年。定価:定価:960円+税 243ページ/新書 並製 キリスト教の教派は主にカトリック、プロテスタント、正教の3つに大別することができます Continue reading
オルガの翼
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、早半年が過ぎました。遠い日本にいて、私たちに何ができるのか、何もできない自分になんともいえない気持ちにさせられる毎日です。ウクライナは、祖国を守るためとはいえ、なぜあそこまで戦うこと Continue reading
『聖母マリアのカンティーガ―中世イベリアの信仰と芸術―』
『聖母マリアのカンティーガ―中世イベリアの信仰と芸術―』 菊地章太著、サンパウロ、2020年。定価:2100円+税 246ページ/A5判 並製 今日、スペインとポルトガルのあるイベリア半島は独自の興味深い文 Continue reading
2 聖歌に込められた祈りと賛美:マリア賛歌を例に
松橋輝子(東京藝術大学音楽学部教育研究助手 桜美林大学非常勤講師) 8月15日は日本のカトリック教会にとってとても重要な日です。聖母被昇天の祝日、また、1549年8月15日にフランシスコ・ザビエルが来日した Continue reading