余白のパンセ 4 コルベ神父「身代わりの愛」から想うこと

鵜飼清(評論家) マキシミリアノ・マリア・コルベ神父が、ゼノ、ヒラリオ修道士と共に日本へ宣教をしにやってきたのは、1930(昭和5)年でした。コルベ神父たちは長崎で宣教誌の『無原罪の聖母の騎士』を日本語で発行しはじめます Continue reading


おかあさんの被爆ピアノ

中村恵里香(ライター) 戦後75年という節目を迎え、戦争体験の継承が多くの人から訴えられています。でも、本当に戦争体験の継承はできるものなのでしょうか。 私の両親は生まれも育ちも広島です。母から学童疎開の話のいくつかは聞 Continue reading


中空のシンポジウム~~久山康編『近代日本とキリスト教―大正・昭和篇―』(1956年) に思う

石井祥裕 1950年代の壮大な企画 終戦75年の今年、あの戦争の歴史に自らアプローチしようとしつつ、沈潜したのが、この『近代日本とキリスト教―大正・昭和篇―』です。以前、特集17「明治とキリスト教〈その1〉」の中で、この Continue reading


特集45 今こそ、教育について考えよう

“学びの園”はどこへ? 東京・四谷のJ大学……筆者も非常勤講師を務める大学のキャンパスから人が消えてまもなく4ヶ月が過ぎようとしています。東京のどの大学にも訪れている光景でしょう。今年の日本の教育界は、令和の教育改革とも Continue reading


余白のパンセ 3 わが青春譜 全寮制高校での3年間

鵜飼清(評論家) この連載の1回目に少し触れましたが、私が自分の人生のある意味で原点とも考えている高校生活のことを書かせてもらいます。 * 公立の全寮制高校―東京都立秋川高等学校が、36年間の歴史に幕を降ろしました。起床 Continue reading