末森英機(ミュージシャン) あなたについて言えば「すべて人は欺く者である」(詩116:11)とあります。つまり〝裁く罪〟と〝悪い良心〟に誰もが満ち満ちている。だから「人の愛は去らねばならず、土に帰らねばならず、彼の思いは Continue reading


末森英機(ミュージシャン) あなたについて言えば「すべて人は欺く者である」(詩116:11)とあります。つまり〝裁く罪〟と〝悪い良心〟に誰もが満ち満ちている。だから「人の愛は去らねばならず、土に帰らねばならず、彼の思いは Continue reading

教皇のもつ国際政治における働き、影響力、存在感は、カトリック系のメディア以外でも注目の的であることは周知であろう。その外交に不可欠な教皇庁の情報活動を主題とする本書。近代史の知られざる一面に光を投げかけている: デイヴィ Continue reading

末森英機(ミュージシャン) 「主は与え、主は奪う」(ヨブ1:21) おじき草の葉のように、捨て犬の子はおずおずと身をすぼめた。みなし児は、地球に落ちてきた木の葉になった。床の上に散らばった、ケーキの砂糖衣のような痩せた裸 Continue reading

「激動の時代」という言葉がよく使われる。人はどの時代に生きても、それが「激動の時代」とは言えまいか、とぼくは考えてきた。日本の戦後社会を豊かさのなかで生きてきたぼくの、それが「激動の時代」いう表現への抵抗でもあった。しか Continue reading

末森英機(ミュージシャン) 「神は愛である」(ヨハネ4:8)そして「焼き尽くす火である」(ヘブライ12:29)と、じぶんの運命をみずからの血をひたしたペンで書けるものは幸い。それは、神の怒りが憐れみであることを知っている Continue reading

末森英機(ミュージシャン) 「ひとがその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」(ヨハネ15:13) あなたは、わたしのように死なないでほしい。胸を引き裂かれ、ここちよい眠りから、弾き出されるように。日 Continue reading

末森英機(ミュージシャン) いとおしさを、こめて「よき小さなイスラエル」よ、と呼んでおこう。すわってオリーブの木にもたれかかり、麻酔にかけられたような、蝶に春をかいでいる、とても貧しい靴屋だ。靴つくりなのに、彼は裸足だ。 Continue reading

EU離脱との話題で国家の針路に関心が高まる英国、その中でローマ・カトリック教会はどのような立ち位置にあるのだろうか。20世紀の軌跡についての概観の書を紹介する。なお文中、英国教会と記さされるのは英国国教会、イングランド国 Continue reading

101歳という数字は、遙かなる数字だ。65歳のぼくには、まずその数字に気が遠くなった。このおばあさんとおじいさんはいったい何者だというのが映画を観る前のぼくの感想だった。 おばあさん、おじいさんと言っても、ぼく自身が前期 Continue reading

世の中には時々、不思議なことがあります。前回に続き、『深い河』に描かれていることの中で、もう一つ、〈不思議なこと〉について、考えてみましょう。 病により死を前にした磯辺の妻は、ある夜、夢を見ます。それは、慣れない一人 Continue reading
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