今から約二千年前、イエス・キリストは人々に「歓びの知らせ」を語った。聖書には「御言葉(みことば)は人となられた」と記されているように、イエス自身が「神の御言葉(メッセージ)そのもの」である。そのイエスが語る喩え話の節々には、詩が存在する。
「歓びの知らせ」とは福音のことだが、日本人に、その言葉の意味は伝わりにくい。もし、キリスト教の言葉が、日本人の感性に響く言葉に変換されなければ、イエスのメッセージが日本に花開くことはないであろう。
しかし、詩情(ポエジー)というものは、深い宗教性をも伝え得る――そんな願いをこめて「AMOR」の読者の皆様が、これから始まる「ことばの窓」の画面の前で、ふと立ち止まり、思いを巡らせるひと時となれば幸いである。
(服部 剛/詩人)