「1867年7月14日(慶応3年6月13日)の夜は豪雨にたたかれながらふけていった。明けて15日の早朝、3時ごろのことである。長崎奉行所の公事方掛役人が本原郷字平の秘密教会聖マリア堂に踏み込んだ。」――これが片岡弥吉(『日本キリシタン殉教史』2010年版、141頁)が叙述する浦上四番崩れの始まりです。
復活キリシタンの自葬問題に端を発した浦上信徒の検挙事件から、今年は満150年。キリスト教の近代宣教の幕開けの前にあった、苦難の歴史を思い起こすことの意味は、今新たに高まっているのではないでしょうか。
「浦上四番崩れ/浦上キリシタン流配事件」を知るために……図書案内
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