イースターの思い出


ハンプティ・ダンプティ

幼少期のイースターの恒例イベントといえば、イースターエッグを作ること、そして、エッグハンティングをすることであった。初めて経験したのは、ミッション系の小学校に入学したとき。校舎の裏にあった、修道院の庭でイースターエッグを探すイベントが行われた。

そのあとすぐアメリカに引越ししたが、そこでもまた異なるイースター文化に触れることになった。イースターの朝起きると、おもちゃやぬいぐるみ、お菓子で詰まったイースターバスケットが子供たちに用意されていた。そのかごを空にすると、お庭へと出ていき、イースターエッグを探した。庭の木の下や葉っぱの影、植木鉢の中や、庭のスプリンクラーの穴の中にまでたまごが置いてあった。本物のたまごのこともあったが、様々な色のプラスチックのものもあり、中にはキャンディーやチョコレートが入っていた。

姉妹だけで家の裏庭でやったこともあったが、お友達と一緒にみんなでイースターエッグハントのイベントに参加したこともあった。イベントなどにいくと、うさぎの着ぐるみも来ていたこともあった。こうしたイベントでは、「復活のよろこび」というキリスト教的な意味よりは、ようやくやってきた春を外で楽しむイベントという側面もあったことは間違いない。

もう一つの小さいころからのイースターの習慣は、たまごの色を染めることである。ゆで卵をたくさんつくり、あたたかいお湯に着色料とお酢を入れて、色づけしていく。ピンク、黄色、黄緑、水色、色とりどりのパステルカラーに次々と染まっていくのが楽しい。その前に、ゆで卵にクレヨンで柄を絵付けして、色で染めたときにその柄が浮き上がるように工夫したこともあった。

イースターは喜びを分かち合う日であり、子供ながらに、様々なイベントを通して、イースターを味わい、喜びの日として、お祝いしてきたのだと思う。

 


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