ジョージアの民族衣装


中村恵里香(ライター)

2019年10月22日に行われた天皇陛下の即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」の際に、ジョージアの大統領と臨時代理大使の衣装が「スターウォーズ」のジェダイようだとか「風の谷のナウシカ」のようだということで注目が集まりました。この衣装、ジョージアの民族衣装「チョハ」(ჩოხა)というものです。

ジョージアは、ヨーロッパとアジアの文明が交差するところなので、東西のさまざまな影響を受けています。もちろん民族衣装にも反映されています。独自の文化を大切にしているジョージアでは、現在も残っている民族衣装にチョハとタラヴァリ(ტალავარი)があります。

チョハの歴史は9世紀まで遡ります。周辺国が覇権を争う舞台となってきたジョージア国民が常に戦闘の準備を整え、数々の戦いを乗り越えてきたことを示すように、胸には火薬入れ、ベルトには短剣がついています。

ソビエト連邦時代、チョハは着用されなくなったようですが、スヒシビリ民族舞踊団を中心としたジョージアンダンスの活動家によって民族衣装の文化が維持されてきたといいます。現在チョハは、お祭りや結婚式のお祝いのときに着る特別な衣装のようです。

一方、タラヴァリは、山岳地帯の民族衣装です。色合いと刺繍が特徴的なタラヴァリは、チョハよりも歴史は古いそうです。現代でもタラヴァリをアレンジして洋服として着用する人が多いといいます。

ジョージア大使館では、希望にあわせて民族衣装のレンタル屋大使館での試着をさせてくれるようです。

 

【参考】
レッツゴージョージア

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

10 − 10 =