2月3日の節分のときには昔から鰯を食べると良いといわれています。地域によってはイワシの頭と柊を玄関に飾るといいます。節分は旧暦の大晦日で、最も寒い時期に当たりますので、DHAやカルシウムなど豊富な栄養を含むイワシを食べることで、無病息災を願ったために生まれた儀式と考えられています。寒い時期だからこそ、イワシを食べてみませんか。
鰯の臭みを消し、ショウガと煮ることでこっくりとした味わいの鰯煮はいかがでしょうか。
材料
いわし(80~100gのもの)2匹
しょうが 80g
【煮汁】
水 カップ1
酒 カップ1/2
しょうゆ 大さじ3
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ2
作り方
いわしは包丁でウロコを取り、頭を落として腹をまっすぐ切り、切り口から内臓をかき出します。流水でよく洗い、ふきんで水けをふき取ります。
いわしはウロコの残っているものが新鮮です。さばいたあとは、ていねいに水洗いしましょう。
しょうがはよく洗い、皮付きのまません切りにする。
鍋(直径21cm)に【煮汁】の材料としょうがを少量加え、中火にかけて温めます。煮汁が沸騰したら、いわしを並べ入れ、残りのしょうがをまんべんなくのせます。
煮魚は途中返さないので、盛りつける向きそのまま、頭が左になるように鍋に入れてください。しょうがは、たっぷりといれると、青背の魚特有のくせを抑え、さわやかな風味をプラスします。
4水でぬらした落としぶたをして、約15分間煮ます。落としぶたがない場合、アルミホイルやクッキングシートを落としぶたとして使ってください。
落としぶたをした状態で、周囲が十分に煮立っている火加減を保って煮ます。
仕上げに落としぶたを取り、【煮汁】が1/3量程度になるまで【煮汁】を回しかけながら煮詰める。少し冷ましてから器に盛る(身がくずれるのを防ぐ)。
*いわしとしょうがに煮汁がよくなじんで、こっくりとした味わいに。
寒いときは冷や奴はちょっとという方におすすめです。
材料
-
絹ごし豆腐 1丁
豚の細切れ 100g
タマネギ 1/2個
キノコ類(シメジ、マイタケ、椎茸などあるものを)1/2パック
【出汁】
カツオ出汁 400㎖(だし汁がない場合には水400ミリリットルに対し顆粒出汁小さじ1)
塩 少々
醤油 大2
酒 大3
みりん 大2
作り方
豆腐は6等分から8等分に切ります。
豚肉は4~5㎝長さに切ります。
玉ねぎは薄切りにします。
しめじ、まいたけ等のキノコ類は小房に分けます。
鍋に【出汁】を合わせて煮立て、豆腐、豚肉、タマネギ、キノコ類を加えて弱火~中火で10分程度煮込みます。
今の季節ならではの菜の花のほろ苦さと、ピリッとした辛子がよく合います。
材料
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菜の花 1束
辛子じょうゆ
しょうゆ 大さじ1
酒 小さじ1
練り辛子 小さじ1
砂糖 少々
塩
作り方
菜の花は洗って根元の堅い部分を切り落とします。鍋にたっぷりの湯を沸かして塩少々を加え、色が鮮やかになるまで30秒~1分ゆでます。水にさらしてざるに上げ、水けを絞って長さ4cmに切ります。
ボールに辛子じょうゆの材料を入れてよく混ぜ合わせます。菜の花を加えて全体をあえればできあがりです。
中村恵里香(ライター)